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「CL出場の20歳、ゴール量産中“あのMF”も」森保ジャパンじつはこんなにいた“招集外の有力選手”…森保監督「色々な意見があって当然かなと」
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byJIJI PRESS
posted2024/11/09 17:00
11月7日、W杯予選に臨む日本代表メンバー発表会見での森保一監督。27人の人選について「これがベストメンバー」と語った
CL出場の20歳や、オランダで活躍する“あの選手”も
DFではシュツットガルトのチェイス・アンリが、出場機会を増やしている。20歳ながら最終ラインの複数ポジションに適応し、チャンピオンズリーグのピッチにも立っている。招集に値するパフォーマンスを見せていると言っていい。
渡辺剛も結果を積み上げている。ベルギー1部のヘントで、CBのポジションをガッチリと確保している。今夏にチームメイトとなった伊藤敦樹も、主戦場のセントラルMFで試合出場を重ねている。チームは白星先行の6位だ。
今夏にヨーロッパへ渡った選手では、毎熊晟矢がAZアルクマールで立場を築きつつある。エールディビジとヨーロッパリーグで、右SBのポジションをつかんでいるのだ。
自身初の国際大会となった2024年初頭のアジアカップでは、堂安律や久保建英とスムーズに連係した。3-4-2-1のウイングバックにも適応できる。右ウイングバックでは堂安が起用され、菅原由勢や橋岡大樹も控えているが、毎熊も招集したい選手である。
同じく今夏にイングランド2部のブリストル・シティへ加入した平河悠は、このところスタメン出場の機会を増やしている。11月2日のリーグ戦では自身リーグ2点目に加えてアシストもマークし、チームの勝利に貢献した。
彼が主戦場とする左サイドは、三笘薫、前田大然、中村敬斗、長友佑都らの起用が見込まれる。候補者は多いが、平河は右サイドにも適応する。ウイングにもインサイドハーフにも置くことができる。縦への突破力とともに、そのユーティリティ性は魅力だ。
「ポルトガル5年目」藤本寛也はゴール量産中
数年にわたって実績を積み上げてきた選手もいる。ポルトガル1部ジル・ヴィセンテの藤本寛也だ。
20-21シーズンに東京ヴェルディから期限付き移籍すると、完全移籍を勝ち取って主力に定着している。今シーズンは11月2日までにリーグ戦10試合に出場し、5ゴールをマークしている。システムに応じて中盤の複数ポジションでプレーできる彼が、日本代表のなかでどのような化学反応を見せるのかは興味深い。
上田を欠く前線では、序列2番目の小川航基、およそ1年ぶりの招集となる古橋亨梧、10月に続いてピックアップされた大橋祐紀が1トップの候補となる。その3人の後方には、町野修斗がいるはずだ。