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《Jユースではなくブラジル》三都主の育成クラブに日本人16歳点取り屋が!「三都主さんの長男とチームメートで親友です」

posted2021/11/24 17:04

 
《Jユースではなくブラジル》三都主の育成クラブに日本人16歳点取り屋が!「三都主さんの長男とチームメートで親友です」<Number Web> photograph by ASB

16歳の杉浦響君。ブラジルの地からプロを目指す

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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三都主アレサンドロと言えば1990年代後半から2010年代まで、長年にわたって日本代表やJリーグの舞台で活躍した。現在ブラジルに帰国している三都主は、クラブ運営に乗り出すなど新たなキャリアを歩んでいる。そんな彼の現状、日本サッカーへの印象、彼のクラブに所属する16歳日本人と愛息の物語についてお届けする(全3回/#1#2

 身長173cm、体重66kg。ポジションはCF。U-16のチーム得点王で、すでにU-17の試合でも起用されているという。

 杉浦響君と父・光(こう)さんに話を聞いた。

アメリカ、欧州を経験してブラジルへ

――日本での経歴を教えてください。

響「2005年8月、愛知県碧南市生まれです。父が東海リーグなどでプレーした元選手で、物心ついたときからボールを蹴っていました。

 5歳で地元の西端サッカー少年団に入りました。父が小中学生にサッカーを教える碧FCというクラブを立ち上げたので、小学校時代は週日は碧FCで練習し、週末は少年団で試合。少年団は小学校だけだったので、中学時代は毎日、碧FCで練習して試合にも出ていました。

 その一方で、アメリカのボストンで行なわれたサッカーキャンプに参加したり、父の知人のチームの欧州遠征に特別参加させてもらったりして、海外での経験も積みました」

光「私は、かつてはプロ選手を目指していたのですが、響が生まれ、『自分の代わりにこの子をプロにしたい』と考えました。海外へも行かせたのは、選手としてのみならず、人間的な成長も考えてのことですね。そして、昨年の2月から3月にかけて、三都主サッカーアカデミーに短期留学させました」

――響君、アメリカ、欧州ではどんな経験をしたのですか?

響「アメリカでは、みんな体が大きくてパワーがあったけど、テクニックはそれほどでもなかった。欧州では、ベルギーでシント・トロイデンなど、フランスではパリ・サンジェルマンなどの同年代のチームと対戦しました。

 パリ・サンジェルマンはBチームだったんだけど、テクニック、フィジカル、体のサイズなどですべてに差があって、コテンパンに負けた。ショックでした」

響君が“Jユースを選ばなかったワケ”

――昨年、三都主サッカーアカデミーに短期留学した経緯は?

光「私の知人が三都主さんと面識があり、『ブラジルで育成クラブを立ち上げ、日本から留学生を受け入れることも可能』と聞いたからです」

――響君、短期留学した際の印象は?

【次ページ】 アランは日本語も話せるので今では親友なんです

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