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甲子園の風BACK NUMBER
佐々木朗希の弟は中央大、谷佳知Jr.は駒澤大へ…注目の高校3年生、卒業後は? 高校球児の進学&就職情報2024「1浪して慶大入りの選手も」
text by
内田勝治Katsuharu Uchida
photograph byNanae Suzuki
posted2024/02/20 11:02
高校野球で注目を集めた選手はどのような道へと進むのか(写真はイメージです)
埼玉の注目校・昌平
甲子園を経験することなく、強豪大学に入学する選手も多い。昨夏埼玉大会準決勝で花咲徳栄に惜敗した昌平は、攻守の中心・斎藤陽貴捕手が中央大、遊撃の堅守が光った金子晄也内野手は國學院大と、東都大学リーグに進学することが決定。エース左腕の渡邊俊輔投手、リードオフマンの甲斐陸斗外野手はそれぞれ城西大に合格した。今後、悲願の甲子園出場を決めることができれば、進路もさらに充実してくるだろう。
一浪して慶應義塾大入学を決めた苦労人
2022年センバツで甲子園初出場を果たした大分舞鶴の最速139キロ右腕・奥本翼投手は1年の浪人を経て、慶應義塾大法学部独自の総合型選抜入試(FIT入試)に合格。他にも県立の岐阜高校142キロ右腕・鷲見旺宥投手、県立進学校・小野(兵庫)の市橋慶祐捕手、明徳義塾と覇を争い続けた土佐(高知)主将の竹村昇悟外野手らも推薦で難関大への入学切符を勝ち取った。昨年センバツで21世紀枠の最終候補となった高鍋(宮崎)のエース左腕・山床志郎投手は法政大へ進学。分厚い投手陣の一角にどこまで食い込めるか。
戦国・東都に続々と有望株が…
昨年春秋と東都大学リーグを制した青山学院大の注目新人は帝京(東東京)の4番・稲垣渉外野手だろう。左打席で見せる豪快なフルスイングが魅力のスラッガーで、昨春の東京都大会では10年ぶり優勝に貢献した。帝京で稲垣と同僚だった147キロ右腕の高橋蒼人投手は中央大へ。
同じ東都1部で逆襲を誓う亜細亜大には綾羽(滋賀)の146キロ右腕・野川新投手が入学。今春から1部に復帰した駒澤大には、中央学院(千葉)・村田次朗投手、高知中央・安東慶真投手、福岡大大濠・鯉川晴輝投手ら将来が楽しみな本格派右腕が合格した。新監督には駒大苫小牧(北海道)時代に田中将大投手(楽天)を育てた香田誉士史さん(西部ガス前監督)が就任。昨年ドラフトで1位指名投手を7人輩出した戦国東都でどこまで成長するか。