- #1
- #2
甲子園の風BACK NUMBER
佐々木朗希の弟は中央大、谷佳知Jr.は駒澤大へ…注目の高校3年生、卒業後は? 高校球児の進学&就職情報2024「1浪して慶大入りの選手も」
text by
内田勝治Katsuharu Uchida
photograph byNanae Suzuki
posted2024/02/20 11:02
高校野球で注目を集めた選手はどのような道へと進むのか(写真はイメージです)
中日の親族が多い東邦
東邦(愛知)は中日に縁のある選手・OBの身内が多い。石川昂弥内野手の弟の石川瑛貴内野手は東海大で元木ジュニアと同僚に。左のリリーフとして活躍した山北茂利さんの息子・山北一颯投手が國學院大、現在は中日コーチを務める上田佳範さんの次男・上田耕晟外野手は立正大と東都大学リーグに進む。
同じく中日コーチ・大西崇之さんの長男で、甲子園通算136勝を誇る名門・中京大中京(愛知)の4番を務めた大西遼多内野手は、東京六大学リーグの法政大に合格。余談だが、弟の利都くんはサッカーの名古屋グランパスU18に所属。現役時代は走攻守3拍子そろった外野手として活躍した父の才能を息子たちがしっかりと受け継いでいる。
花咲徳栄の転校生大砲は栃木へ
元巨人、西武投手の小野剛さんを父に持つ花咲徳栄(埼玉)の主砲・小野勝利内野手は独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスで再スタートを切る。横浜(神奈川)では1年夏に甲子園出場も、2年時の6月に花咲徳栄へ転入。高野連の規定により、1年間公式戦に出場できない期間を乗り越え、昨夏の埼玉大会に出場した。決勝で敗退後にプロ志望届を提出したが、NPB球団から指名されることはなく、独立リーグへと入団した。栃木は元巨人の寺内崇幸さんが監督を務め、川﨑宗則内野手も選手兼任でテクニカルアドバイザーとして契約を更新するなど、NPBで活躍したスタッフも多い。一流の技術を学び、憧れの舞台へ再チャレンジする。
その小野と埼玉のボーイズリーグでライバル関係だった東海大相模(神奈川)の1番・山内教輔外野手は東都大学リーグの東洋大に進む。DeNA(当時は大洋)の元投手の英雄さんサポートの下、5人兄弟が全員野球をしていたという野球一家に育った。類いまれなるセンスで、昨秋2部に落ちたチームの力になる。