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PL学園の厳しい上下関係「時代が違うのか?」立浪和義が語っていた本音…同期生の野村弘樹「タツは朝早く起きてグラウンド周りのゴミを…」 

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柳川悠二

柳川悠二Yuji Yanagawa

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photograph byHideki Sugiyama

posted2024/01/11 11:02

PL学園の厳しい上下関係「時代が違うのか?」立浪和義が語っていた本音…同期生の野村弘樹「タツは朝早く起きてグラウンド周りのゴミを…」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

中日ファンから絶大な人気を集めていた現役時代の立浪和義

「PLの教えが活きると考えたのかも」

 PL教団には「献身(みささげ)」という教えがある。日頃の徳の積み重ねが、結果として野球というスポーツにおける好プレーや勝利につながるという考え方だ。それを実践する立浪は、ミスターPLでもあったのだ。

 立浪は中日の監督に就任して真っ先に茶髪や長髪、ヒゲを禁止し、ドラゴンズナインの身だしなみから正そうとした。立浪をPLに導いた元スカウトの井元俊秀は言う。

「頭髪や身だしなみを正すことで、野球と向き合う姿勢まで正そうという目的があったのでしょう。今の時代に逆行する指導かもしれないが、こういう時代だからこそPLの教えが活きると考えたのかもしれない」

中日入団、星野仙一の期待、新人王…

 隆盛期を迎えていたPL学園に進学した立浪和義は、1987年には主将として甲子園の春夏連覇を達成した。そして同年のドラフトを前に、南海ホークスの監督であった杉浦忠が立浪の獲得を目論んでいた。ところが、直前に中日ドラゴンズの星野仙一が立浪の指名に名乗りを上げ、抽選の結果、立浪と星野の縁が結ばれた。

 中日では1年目からショートのポジションを星野より与えられた。前年にベストナインに輝いた宇野勝に代わる起用だったことから、その期待の大きさがわかる。打率.223ながら新人王に輝くだけでなく、ゴールデン・グラブ賞を受賞した。高卒の遊撃手が新人王を獲得したケースは立浪以後、生まれていない。

〈つづく〉

#4に続く
立浪和義が吐露していた「現場と外はちゃうんや…」あの天才が中日監督でなぜ苦悩? PL学園の盟友が明かす「タツが苦しんでるのは…」

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