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「サワムラがマイナー降格なんて不当だ」同僚の言葉に涙した夜〈澤村拓一引退秘話〉猛批判にも貫いた筋トレ、ロッテへの恩「信念を持ってやっていた」
posted2026/01/14 11:03
レッドソックス時代にはリリーフの一角として存在感を示した
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
Yuki Yamada
1月9日に現役引退を明らかにした澤村拓一投手。巨人、ロッテで活躍し、メジャーリーグでも存在感を示した剛腕には、知られざる苦悩があった。引退決断までの舞台裏と、アメリカ時代の秘話をMLB担当の山田結軌記者が綴った。〈全2回の後編/前編も公開中です〉
◆◆◆
メジャー2年目の2022年は、澤村にとって苦しく、不本意な1年だった。
奪三振率が前年の10.4から7.1に低下。35登板から登板5試合を重ねるたびに5万ドル(約780万円)ずつ追加される出来高も影響し、49登板でマイナー降格を告げられた。5月下旬には1度目のマイナー宣告。確かに奪三振率の低下と四球の増加というマイナス要素もあったが、その状況は不遇にも映った。
非情のマイナー降格...押し殺した思い
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人知れず涙を流した夜があった。
本拠地・ボストンでのオリオールズ戦だった。5月27日に1回2安打1失点、1四球。一夜明け、フェンウェイ・パークに到着すると非情な宣告が待っていた。当時のゼネラルマネジャー(GM)とコーラ監督から別室に呼ばれ、マイナー降格を言い渡された。
「何か(言いたいことは)あるか?」
そう聞かれても、何も言うべきではないと思った。黙って3A行きを受け入れた。クラブハウスのロッカーの片付けをスタッフに任せて、すぐに球場を後にした。
「本来、自分の荷物は自分で整理しないといけないのは分かっています。でも、すぐに球場を出たかったんですよね」

