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前ロッテ・澤村拓一「引退決断までの舞台裏」最後まで模索したメジャー復帰の道「トランプ政権の影響、契約の壁…」最後まで続けたハードトレ
posted2026/01/14 11:02
惜しまれつつユニフォームを脱ぐ澤村拓一
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
JIJI PRESS
1月9日に現役引退を明らかにした澤村拓一投手。巨人、ロッテで活躍し、メジャーリーグでも存在感を示した剛腕には、知られざる苦悩があった。引退決断までの舞台裏と、アメリカ時代の秘話をMLB担当の山田結軌記者が綴った。〈全2回の前編/後編を読む〉
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真っすぐに生きた野球人生だった。巨人、ロッテ、大リーグ・レッドソックスなどで活躍した澤村拓一が引退を表明した。日米通算549試合。プロ15年のキャリアの終わりを決断した。
「野球人生に終わりが来たことを受け入れ、別れを告げる時が来ました」
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1月9日に公開された自身のインスタグラムで関係者、ファンに感謝の思いを綴った。昨年10月にロッテを退団。現役続行を希望したが日本プロ野球(NPB)から獲得オファーは届かなかった。各球団が若手の起用を優先する編成という世の流れも、ベテランリリーバーの需要が少なかった理由だ。
最後まで模索した現役続行
「11月の終わり頃から引退を考え始めました。(発表する)ここまでの時間はプロ野球に別れを告げるための時間だった気がします」
投げ続ける道を模索し、米球界で再び投げる選択肢も考えた。幸い、体は元気だ。オフの期間も朝はジム通いが日課。スクワットは「200kgまではウオーミングアップ」が口癖。遠投も80~90mを投げ続けた。引退を決めても、そのルーティーンは続けていた。「習慣だから」。野球をやめる人間とは思えない高強度のトレーニングと練習に、周囲も驚きながら眺めるしかなかった。

