「この補強、このチーム編成で、クラブワールドカップで世界に勝てるのか？」

　今冬、来夏、来季後の移籍ウィンドーでは、そう問われ続けることになる。世界基準の要求に果たして応えることができるのか――。

マリノスやフロンターレも本気の世界と戦うために…

　シティ戦での浦和の完敗について、批判的な見方をするのは簡単だ。しかし、アジアを制したのが浦和であることは紛れもない現実である。

　もし、横浜F・マリノスや川崎フロンターレのチーム関係者やファン・サポーターが「うちならもっとやれたのに」と残念がるなら、来年のACL2023-24ノックアウトステージを勝ち抜いて25年クラブワールドカップの出場権を掴み取り、浦和とともに世界に挑んでもらいたい。

近年のJリーグで結果を残しているマリノスやフロンターレにも“世界戦略”を期待したい　©Masashi Hara/Getty Images

　そうやって少しでも多くのクラブが本気の世界を体感し、Jリーグのレベルを引き上げていくことに期待したい。

　今回のマンチェスター・シティの刺激と衝撃は、浦和レッズだけのものではないのだ。