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“被シュート数が多すぎる”川崎フロンターレは変わったのか? 長谷部監督の言葉に熱気「これはもうマストです」窮地を救った“黄金期を知るキャプテン”

posted2026/03/05 11:41

 
“被シュート数が多すぎる”川崎フロンターレは変わったのか? 長谷部監督の言葉に熱気「これはもうマストです」窮地を救った“黄金期を知るキャプテン”<Number Web> photograph by Etsuo Hara/Getty Images

川崎フロンターレの長谷部茂利監督。多摩川クラシコでの敗戦を機にネジを巻きなおし、かつて自身が率いた水戸ホーリーホックとの一戦に臨んだ

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いしかわごう

いしかわごうGo Ishikawa

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Etsuo Hara/Getty Images

「非常にぬるいチームなので。負けて必然かなと思います」――今季から川崎フロンターレに加入したDF谷口栄斗の試合後の発言が、大きな波紋を呼んだ。多くの日本代表選手を輩出し、数々のタイトルを勝ち取ってきた名門クラブで何が起きているのか。長く川崎を取材するいしかわごう氏が内幕を伝える。(全2回の2回目/前編へ)

◆◆◆

 川崎フロンターレの指揮官・長谷部茂利が、いかにしてチームの道標を示すのか。

 そこに注目すべき理由があったのは、2月21日の多摩川クラシコで突きつけられたのが単なる敗北ではなかったからだ。

“被シュート数が多すぎる”守備の緩さの要因とは?

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 この試合で放ったシュート5本に対し、浴びたシュートは17本だった。相手にシュート数で上回られたのはこの試合に限ったことではない。開幕から3試合連続で起きていることだ。谷口栄斗の発言に端を発した「守備が緩い」という課題は、被シュート数からも看過できない事実として浮かび上がっていた。

 ファーストディフェンスがいとも容易く破られ、包囲網の外へとボールを逃がされる。そこで誰がボールホルダーにアプローチするのか。待ち構えるミドルプレスが整備されておらず、中盤と最終ラインの間にあるスペースを攻略されて、危険な状況に陥る現象が散見されていた。

 相手のボールホルダーに即座にプレッシャーをかけないのは、無闇にボールに行ってスペースを空けないためという見方もできる。まずは自分の守る場所に戻り、パスが出てから潰しにいく。ゾーンディフェンスに慣れていないと、場所を埋めてからボールに出ていく際の切り替えが遅くなってしまう現象も起きやすい。どうしてもボールに対するプレッシャーが弱まり、「緩く見えてしまう」のである。だがトップリーグでは、その曖昧な逡巡が致命的な縦パスを許す隙を生んでしまう。FC東京戦の2失点目は象徴的なシーンだった。

 浮かび上がった問題点をどう捉えているのか。堅守の構築に定評がある指揮官は、チームの現状を冷静に、かつ真摯に見つめていた。

「運動量、意識、スピードや強度。それらが少しずつ足りないと、結果として大きく足りないように見えてしまう。相手からするとすごく楽な状態。守備で言うと、そういう状態が1試合の中で散見されている。だから、そこを突かれてしまったという考えに至ってます」

【次ページ】 「マストです」長谷部監督の言葉が熱を帯びた瞬間

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