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「非常にぬるいチームなので」川崎フロンターレDFの“問題提起”その後…谷口栄斗は何を伝えようとした?「自分自身もよりやらないと」本人が語った真意
posted2026/03/05 11:39
明確な結果を求めて東京ヴェルディから川崎フロンターレに移籍した谷口栄斗(26歳)。加入1年目ながら、勝利にかける思いは非常に強い
text by

いしかわごうGo Ishikawa
photograph by
Masashi Hara/Getty Images
◆◆◆
2月の冷たい雨が、麻生グラウンドの芝に降り続けていた。
オフ明けの練習を終えた谷口栄斗は、少し複雑な表情を見せながら報道陣の取材に対応している。J1百年構想リーグ第3節のFC東京戦後に口にした“あるコメント”が瞬く間にネットで拡散され、その波紋が大きなものとなっていたからだ。
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「試合直後にそういう記事が出たのを知ったんですが、いろんな人から連絡が来ました。思った以上に広がったので、自分自身が一番びっくりはしました。そこに関しては加入してからずっと思っていたんですけど、メディアを通して言うことではなかったなと自分自身では思ってますし、もうちょっと賢く生きる必要があったかなと思います」
「ぬるいチーム」多摩川クラシコ後の発言
引き金となった言葉は、試合後のミックスゾーンで口にしたものだった。
自分もその場で聞いていた取材者の1人だが、彼は静かな口調のまま、冒頭から強度の高い言葉を発したのである。
「練習からだいぶ……非常にぬるいチームなので。負けて必然かなと思います」
敗戦の弁を口にすると思っていただけに、取材陣には緊張が走った。連敗したわけでも、降格が決まったわけでもない。シーズンが始まって間もない2月に、新加入の選手がこれほど辛辣な言葉を、それもメディアを通して発信することは、まずない。自分も戸惑ったというのが率直な感想だった。
谷口は感情を抑えながら淡々と言葉を続けた。
「鹿島を見てもそうですし、戦わないチームは優勝なんて口にできないと思いますし、今のメンバーで優勝したのは、アキさん(家長昭博)、リョウタくん(大島僚太)、ユウさん(小林悠)ら、そういった選手だけ。僕もそうですが、優勝を口にするならそれなりの覚悟をプレーで表現しないと厳しいんじゃないかと思います。何も成しえていないメンバーが泥臭く戦わないと何も残らない。そんなのは口だけになってしまうので、非常に甘いチームだなと」

