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「今だから話せる」「すでに結婚。1歳の息子が」20代前半で“8カ月無収入”に「本当にひどい扱いを」妻も同情…Jリーグ最強級ブラジル人MFの引退危機
posted2026/03/12 17:00
アルビレックス新潟を皮切りにJ各クラブで活躍したレオ・シルバ。今は何をしているのだろうか
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Masashi Hara/Getty Images
レオ・シルバの生まれ故郷であるブラジル北東部マラニョン州サンルイスの練習グラウンドで会った40歳は、生き生きとしていた。
現役時代は、身長181cm、体重76kg。体重はほとんど変わっていない。体に厚みがあるので、実際にはもっと大きく見える。ブラジルと日本でそれぞれ10年、計20年、ボランチとして攻守両面でチームに貢献した。同時に現役時代から、引退後のキャリアについても色々と考えていたそうだ。
新潟に加わった2013年、ブラジル国内に知人と共に選手の代理人事務所を設立(当時は現役の選手だったので実際の活動はできず、仕事を始めたのは引退後)。現役引退後の2024年にサンルイスでサッカースクールを立ち上げ、昨年から選手育成に特化したクラブを運営と、3足の草鞋を履いてフットボールに関わり続けている。
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Jリーグ史において最強クラスと言えるブラジル人MFのレオ・シルバだが、じつは20代前半で引退の危機にさらされていた。その出来事について本人は「現役を退いた今だからこそ、話せることなんだ」と明かしてくれた。
20代前半の約8カ月間…じつは“無職”だった
――2023年に現役を引退して以後も、様々な形でフットボールにどっぷり漬かっているようですね。
「そうなんだよ。僕は、心底、フットボールが好きなんだ」
――日本では新潟、鹿島、名古屋でボランチとして活躍した。極めて順調なキャリアだったのでは?
「日本へ渡ってからは、そうかもしれない。でも、ブラジル時代はそうじゃなかった。これまで日本のメディアには明かしたことがないんだけど、選手として伸び盛りであるはずの20代前半の約8カ月間、所属クラブがない時期があった」
――ええっ、何があったのですか?
「2003年、17歳でクルゼイロと最初のプロ契約を結んで有頂天になった。でも、まだ力不足で出場機会が少なく、他クラブへ貸し出された。2009年にボタフォゴでプレーした後、クルゼイロへ戻ったんだけど、やはりなかなかプレーさせてもらえなかった」
契約破棄を申し入れて了承→移籍話が消えた
――若くしてプロ契約を結んだ選手にはありがちな試練ですね。

