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三笘薫が途中離脱、鎌田大地も腰を痛め…“負傷者続出”サッカー日本代表の論点「アジア2次予選でベストメンバーを組む必要はあるのか?」

posted2023/11/19 11:02

 
三笘薫が途中離脱、鎌田大地も腰を痛め…“負傷者続出”サッカー日本代表の論点「アジア2次予選でベストメンバーを組む必要はあるのか?」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

11月16日、W杯アジア2次予選ミャンマー戦のスターティングメンバー。森保一監督はコンディションを踏まえて「ベストの布陣を組んだ」と説明した

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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Kiichi Matsumoto

 こればかりは、簡単に答えの出せる問題ではない。

 日本代表への海外組の招集である。

三笘薫は途中離脱、冨安健洋はベンチ外に

 11月16日のミャンマー戦からスタートした北中米W杯アジア2次予選のメンバーは、8日の発表前から招集できない選手が続出した。10月の招集メンバーからは板倉滉、橋岡大樹、旗手怜央が、ケガで選考対象外となった。10月のカナダ戦で足首を負傷した中村敬斗は、そのまま一カ月以上の離脱を強いられている。

 森保一監督が26人を発表したあとも、川辺駿、伊藤敦樹、前田大然がケガでチームに合流できなかった。三笘薫は来日後に途中離脱となった。

 慌ただしく選手が入れ替わるなかで迎えたミャンマー戦は、スタメンが大幅に入れ替わった。菅原由勢、伊藤洋輝、遠藤航、守田英正、伊東純也、久保建英、浅野拓磨らがベンチスタートとなった。

 冨安健洋はメンバー外だった。森保監督は「(自チームでの)直近の試合はフル出場していたが、その前の試合で少し違和感があったということでした。疲労とコンディションを考慮しました」と説明している。

 キャプテンの遠藤らがスタメンを外れたからといって、メンバー編成に苦しんだわけではない。10月の2試合は招集外だった鎌田大地と堂安律が先発に名を連ね、南野拓実も10月のカナダ戦以来のスタメンとなった。4-1-4-1でスタートしたアンカーポジションには田中碧、1トップには上田綺世が入っている。彼らもまた、このチームのコアメンバーだ。レギュラークラスをズラリと並べたわけではないものの、経験の少ない選手や若手ばかりを起用したわけでもなく、ミャンマーを5対0で一蹴している。その一方で、鎌田が腰を痛めて途中離脱となってしまった。

 5枚の交代カードでは主力の守田に加え、追加招集の渡辺剛、佐野海舟、細谷真大、それにGKの前川黛也がピッチに送り出された。ベルギーのヘントに所属する渡辺は、2019年12月のE-1選手権以来の国際Aマッチ出場となった。後半開始からセンターバックでプレーした。

 昨オフにJ2のFC町田ゼルビアから鹿島アントラーズへ移籍した佐野は、J1の名門で主力として活躍するボランチだ。誕生日があと2日遅ければパリ五輪の出場資格もあった22歳は、伊藤敦樹に代わる招集で国際Aマッチデビューを飾った。同じく22歳でパリ五輪世代の細谷は、昨年7月のE-1選手権以来の出場である。GK前川は80分過ぎからピッチに立ち、29歳での国際Aマッチデビューとなった。

【次ページ】 アジア2次予選でベストメンバーを組む必要はあるのか

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森保一
大迫敬介
谷口彰悟
町田浩樹
中山雄太
毎熊晟矢
鎌田大地
堂安律
南野拓実
相馬勇紀
田中碧
上田綺世
前川黛也
鈴木彩艶
菅原由勢
渡辺剛
伊藤洋輝
守田英正
遠藤航
佐野海舟
伊東純也
久保建英
細谷真大
浅野拓磨
冨安健洋
三笘薫
板倉滉
橋岡大樹
旗手怜央
中村敬斗
川辺駿
伊藤敦樹
前田大然
藤井陽也
角田涼太朗

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