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「森保ジャパンほぼ海外組」の流れを変えるか…毎熊晟矢SB覚醒は“あの監督”のおかげ、町田→鹿島でブレイク“佐野海舟のボール回収”
posted2023/11/16 06:00
text by
水沼貴史Takashi Mizunuma
photograph by
JFA/AFLO
いよいよ、2026年ワールドカップのアジア予選が始まります。今大会から史上最多の48カ国が出場するとあってアジア枠も従来の「4.5」から「8.5」と大幅に拡大。世間では「勝って当たり前」という風潮はより強くなっていくでしょう。
ただ、普段とは異なるプレッシャーがかかるW杯予選はシビアな戦いになることは間違いありません。世界ランクでは格下となる対戦相手が続きますが、森保一監督は海外組を中心とした現状のベストメンバーを招集しました。「決して侮ってはいけない」「どんな試合も全力で勝ちに行く」というメッセージが伝わってきます。
招集した26名のうち、海外組が22名という時代
ケガによる離脱が相次いでいますが当初招集した26名のうち、海外組は22名。今や、ほとんどが欧州でプレーする選手たちです。
【日本代表招集メンバー/W杯アジア2次予選・ミャンマー(11/16)、シリア(11/21)】
GK
前川黛也(ヴィッセル神戸)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
鈴木彩艶(シントトロイデン/ベルギー)
DF
谷口彰悟(アルラーヤン/カタール)
渡辺剛(ヘント/ベルギー)
中山雄太(ハダースフィールド/イングランド2部)
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
毎熊晟矢(セレッソ大阪)
冨安健洋(アーセナル/イングランド)
伊藤洋輝(シュツットガルト/ドイツ)
菅原由勢(AZ/オランダ)
MF/FW
遠藤航(リバプール/イングランド)
伊東純也(スタッド・ランス/フランス)
浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)
南野拓実(モナコ/フランス)
守田英正(スポルティング/ポルトガル)
鎌田大地(ラツィオ/イタリア)
相馬勇紀(カーザ・ピア/ポルトガル)
堂安律(フライブルク/ドイツ)
上田綺世(フェイエノールト/オランダ)
田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ2部)
佐野海舟(鹿島アントラーズ)
久保建英(ソシエダ/スペイン)
細谷真大(柏レイソル)
※前田大然、古橋亨梧(ともにセルティック)、三笘薫(ブライトン)、川辺駿(スタンダール・リエージュ)、伊藤敦樹(浦和レッズ)はケガのため不参加
強豪のドイツやトルコに快勝した親善試合で証明したように、今の日本代表はどんな強敵を相手にしても全く臆することがありません。それはリストを見てもわかる通り――多くの選手が世界最高峰の欧州各国リーグで、しかも各クラブの中心選手としてプレーしていることが大きい。森保監督がよく口にする“日常”の変化が今のチームの好調さに反映されていると言えます。
三笘と同学年、毎熊のプレースタイルを説明すると
とはいえ、チームを底上げする意味でも、Jリーグ組の奮起に期待せずにはいられません。そのうちの一人が9月に初招集されたセレッソの毎熊晟矢です。