Jをめぐる冒険BACK NUMBER
“2軍”と言われたアジア大会で西川潤は、PSGのイ・ガンインと大学生の戦友から何を得たか「ハッとさせられた」〈パリ世代インタビュー〉
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byAtsushi Iio
posted2023/11/09 11:06
サガン鳥栖で奮闘する西川潤。パリ五輪世代としての意気込み、ここまでのキャリアについて語ってもらった
「一瞬で剥がすスピードはさすがだったし、ボールを持ったときに周りと関わり続けるところは凄いなって思いました。もちろん、悔しさはあります。でも、そのレベルを肌で感じられたことをポジティブに捉えています。自分もそこを目指して、自分を変えていくだけだなって」
やっぱり国際大会っていいなって
最後は自身の現在地を突きつけられることになったが、まるでアウェイのような雰囲気のなかで、国を背負って戦う高揚感とプレッシャーを味わい、自分の中で蘇ってくるものがあった。
「それぞれのチームがいろんな思いを持って挑んでくる。やっぱり国際大会っていいなって思いましたね。サッカー選手にとって、これほど幸せなことはないなって」
そして、大学生と一緒にプレーすることで、大きな気づきも得られた。
もっとも、西川が素直にそう感じられたのには理由もある。アジア大会の3カ月前、今年6月の代表戦で負ったケガが、改めて自身を見つめ直すきっかけとなっていたのだ。
<第2回に続く>