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監督選抜はどう決める?「大谷VS藤浪」など注目対決の演出は…真中満が明かすオールスター監督のリアル「早く代えて、と目で訴えられたり」
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph byJIJI PRESS
posted2023/07/19 17:00
普段は見られない対戦が実現するのも球宴の醍醐味だ。写真は2014年、全パの大谷(左)と全セの藤浪
大谷VS藤浪の対決は…
残念ながら実現できなかった“演出”もあった。パ・リーグのファン投票で選出されていた大谷翔平(当時日本ハム)と同い年の藤浪晋太郎(当時阪神)との“同級生対決”だ。藤浪は3回から2イニング投げたがその間に大谷が打者として出場することなく、対戦は叶わなかった。
「そういうことも考えたりはしたんだけど、上手く回らなかった。とはいえ、大谷も第2戦でホームランを打ったりしていたよね。今となれば豪華なメンバーの中で監督をやらせてもらえるなんて、なかなか出来ない経験をさせてもらったなと思いますよ」
ギャラはどのくらい?
基本的にオールスターでは「サインプレー」はなく、盗塁など走塁の作戦もフリーだ。監督は試合前のミーティングなどで全員を前に挨拶をしたり、ベンチで選手と話す機会もあるため、他球団の選手とコミュニケーションは深まりそうだ。ちなみに、ギャラはどのくらいなのか?
「はっきり覚えていないけど、確か1試合で30万から50万くらい出たんじゃないかな。とはいえ、お金のことは抜きにしてオールスターは出たくても出られるものじゃない。他球団の選手を預かっているので万が一怪我をさせてしまったら、という責任感はあるけれど、勝ち負けは関係ないしある意味ファンと同じ気持ち。あれだけのスター選手と一緒に野球をすることもなかなかないですから。このチームの監督だったら凄いんだろうな、と現実逃避しながら楽しんでいましたね(笑)」
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