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「クボの特別な潜在能力は…」「ワタルはレジェンド」ワールドクラスからW杯日本代表・冨安健洋、久保建英、遠藤航らへの賛辞
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto
posted2022/11/01 17:26
冨安健洋、久保建英、遠藤航らを元ワールドクラスはどう評価した?
「近年、日本のGKのレベルは非常に高まっていると思う。ストラスブールでプレーするエイジ・カワシマはその代表格だ。彼はライン上の守備で強さを発揮する」
コスタリカの名手は想像以上に“日本通”であることを念頭に置いておく必要はあるだろう。
アイマール「クボはその特別な潜在能力を開花できれば」
<名言4>
(久保は)ヨーロッパのトップレベルでも活躍できる可能性を秘めた選手ですね。
(パブロ・アイマール/NumberWeb 2021年12月22日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/851202
◇解説◇
22-23シーズンのラ・リーガで、久保建英は新天地で目覚ましい活躍を見せている。
昨季までの久保はレアル・マドリーからの期限付き移籍という形でマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェといったクラブに所属してきた。自身にとってリーガ1年目のマジョルカこそリーグ戦35試合4得点4アシストという実績を残したものの、直近の2年間はサブに回るケース、そして所属クラブの戦術判断で本来の良さを生かせず、数字的にも停滞していた。
しかし今季、マドリーから買い戻しオプション付きの完全移籍で移った「ラ・レアル」ことレアル・ソシエダで奮起。2トップの一角でリーガ開幕戦で鮮やかな右足ボレー弾を決めて勢いに乗ると、同ポジションのスペイン代表FWオジャルサバルの負傷もあってレギュラーに定着した。
ダビド・シルバ、ブライス・メンデス、ミケル・メリノらとの好連係、さらに前線からの激しいプレスなど守備面でも進化も見せ、今季公式戦(リーガ・EL)16試合2得点4アシストをマーク。移籍情報サイト「transfermarkt」によると今季のゴール関与率は25%をマーク(10月31日時点)しており、攻撃面で欠かせないアクセントとなっている。
「マジョルカや五輪代表などの試合で何度も(見ています)。正確な技術を持ち、知的に素早い判断を下せる選手ですね」
昨年末、久保の活躍を予見するかのような発言をしていたのは、アルゼンチンの名手として知られるアイマールだ。現役時代は170cmと小柄ながら俊敏なターンや巧みなパス、そして創造力あふれるプレービジョンで相手DF陣を幻惑し、バレンシアの一時代を築いた。あのリオネル・メッシが憧れたとも言われる名手は現在U-17アルゼンチン代表監督とA代表のコーチを兼任しているが、自身とプレースタイルがかぶるのか――久保について高く評価していた。さらにアイマールは“私に予想できることではありませんが”と前置きして、このように話している。
「その特別な潜在能力を完全に開花できれば、彼は間違いなくどんなクラブでもプレーできるはずです」
11月1日、森保一監督率いるカタールW杯日本代表に、冨安・遠藤・酒井・久保の名前が呼ばれた。かつての名選手からも高く評価される選手たちが、下馬評を覆す戦いに挑む。
<「過去のW杯日本代表・当落」編につづく>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。