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「クボの特別な潜在能力は…」「ワタルはレジェンド」ワールドクラスからW杯日本代表・冨安健洋、久保建英、遠藤航らへの賛辞
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto
posted2022/11/01 17:26
冨安健洋、久保建英、遠藤航らを元ワールドクラスはどう評価した?
昨季後半戦はケガの影響もあって出場機会が限られた冨安。今季も激しいチーム内競争によって、アーセナルでの主戦場である右サイドバックではなく左サイドバックで起用されるケースもある。それでも不慣れなポジションもこなしてみせる万能性は、これまでの日本人DF像を塗り替えるほどのスケールを有している。
ブッフバルトが「レジェンド」認定した遠藤航
<名言2>
ロスタイムのあのシーンで、航は真のレジェンドになった。
(ギド・ブッフバルト/NumberWeb 2022年8月4日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/854146
◇解説◇
森保一監督率いる日本代表において、4年間にわたって常に招集され、レギュラーを務めてきたメンバーは意外と少ない。特に主力として中盤を束ね続け、主戦場とするドイツでも評価を上げてきたのが遠藤航である。
遠藤はロシアW杯ではメンバー入りしたものの、出場なしに終わった。しかし大舞台をベンチで見続ける悔しさをバネに、森保体制発足後には〈4-2-3-1〉ではダブルボランチの一角、〈4-3-3〉ならアンカーとしてのファーストチョイスを確立した。
その遠藤がドイツで脚光を浴びたのは、20-21シーズンのこと。前シーズンで所属するシュツットガルトのブンデスリーガ1部昇格に貢献した遠藤は、このシーズンに1対1でのボール奪取成功を示す「デュエル回数」でトップに立ったのだ。そしてキャプテンを任された翌21-22シーズンにも、最多デュエルをマークした。
フィジカル的にも屈強な各国選手が並ぶ中、178cmながら巧みな体の使い方と強さを兼備したことにより、遠藤は「デュエルマスター」としての評価を確立した。そんな彼に対して称賛の声を送ったのは、1990年W杯優勝メンバーで、現役時代に所属したシュツットガルトでレジェンドとなっているブッフバルトだった。
「航はキャプテンであり、リーダーとして1シーズンを通してずっと、6番(守備的MF)、時には8番(攻撃的MF)として非常に良いプレーを続けてきていた。守備はもちろん、時に前へ出て行ってね」
ブッフバルトは90年代中盤に選手として、さらに00年代には指揮官として浦和レッズに関わった時期があり、日本サッカーに対する知見も深い。「昨シーズンはいったい何試合したんだろう……ほとんどマシーンみたいに(笑)、常に良いパフォーマンスを見せた」と冗談めかしながら遠藤のメンタルの強さを認めたのは、21-22シーズン最終戦でのプレーだ。