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「クボの特別な潜在能力は…」「ワタルはレジェンド」ワールドクラスからW杯日本代表・冨安健洋、久保建英、遠藤航らへの賛辞
posted2022/11/01 17:26
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Kiichi Matsumoto
<名言1>
トミヤスに対する印象は非常に良い。
(フレドリック・ユングベリ/NumberWeb 2022年4月30日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/853082
◇解説◇
カタールW杯に臨む日本代表26人が発表された。そのうち20人が欧州でプレーする選手で、1998年フランスW杯時の「22人オール国内組」と比べると隔世の感がある。その中でも特に世界のトップオブトップで活躍している選手と言えば、冨安健洋だ。
冨安はシント・トロイデンからセリエAのボローニャを経て、2021年夏にプレミアリーグのアーセナルへと加入した。アビスパ福岡在籍時の10代の頃からディフェンダーとしての総合力を買われていたが、守備の国イタリアでコンスタントな活躍を見せたことにより、市場価値が日本円にして10億円台にアップ。欧州のトップクラブも目をつける存在となり、ロンドンの名門へといざなわれた。
アーセナルにはかつて稲本潤一や宮市亮ら日本人選手が在籍したものの、レギュラーをつかめなかった。各ポジションに各国代表クラスが居並ぶチーム内競争は当然激しいが、冨安は若き才能を積極起用するミケル・アルテタ監督率いるチームにあって、1年目から重要なピースとなった。
21-22シーズン序盤戦、アーセナルは開幕3連敗を喫するなど最悪のスタートを切ったものの、加入した冨安を即スタメン起用したノリッジ戦で勝利を挙げると、チームは一気に上り調子に。冨安も右サイドバックの定位置を手に入れ、ソン・フンミンやクリスティアーノ・ロナウドといった歴戦のアタッカーと丁々発止のマッチアップを繰り広げた。
「トミヤスはアーセナルにとって素晴らしい補強」
「トミヤスが最初にボールに絡んだシーンを見たか? スピードに乗った攻撃参加に、C・ロナウドはファウルで止めざるをえず、警告を受けた。出番は短かったが、復帰直後とは思えないほど動きが鋭かった」
このように語ったユングベリは、アーセナルの“無敵時代”を知る1人だ。Jリーグ清水エスパルスにも所属した経験を持つスウェーデン人MFは、豊富な運動量とガッツでベルカンプ、アンリらが並ぶ豪華攻撃陣を支える名脇役だった。さらに、アーセナルの下部組織の指導者を務めた時期もある。そんなユングベリは昨季終了後、こんな風に冨安を称えていた。
「アーセナルにとって素晴らしい補強になったと思う。(中略)高さがあって、フィジカルプレーにも強い。チームのボール保持時には確かなテクニックで力になっている。加入直後の試合では、冨安は右サイドバックながら(試合中に)中央にポジションを移し、(本来の)4バックから3バックの形になる難しい役割をこなしていた。ミケル(アルテタ監督)の戦術にもフィットしている」