ドンピシャだった「イヒネ・イツア1位指名」

【ソフトバンク　2022年ひとりドラフト指名選手】

1位　イヒネ・イツア　18歳　遊撃手　誉高 184cm82kg　右投左打
2位　野口泰司　21歳　捕手　名城大　180cm92kg　右投右打
3位　青山美夏人　22歳　投手　亜細亜大　182cm84kg　右投右打
4位　田中千晴　22歳　投手　國學院大　187cm83kg　右投右打
5位　羽田野温生　22歳　投手　東洋大　188cm90kg　右投右打

（※なお、ソフトバンクは誉高、イヒネ・イツア遊撃手の1位指名を公表しています）

【ソフトバンク　総評】

　ソフトバンクの「イヒネ・イツア1位指名公表」は、ダブルで驚いた。

　いきなり、イヒネ・イツアからいくか！という驚き。もう一つは当「ひとりドラフト」のソフトバンク1位がドンピシャの一致だったからだ。

　高校生なら、高松商高・浅野翔吾もいるし、日本航空石川高・内藤鵬もいるのでは……と思うのだが、ソフトバンク球団内では、浅野翔吾なら「野村大樹がいるじゃないか」、内藤鵬なら「リチャードじゃダメなの？」となるのだろう。

　ソフトバンクの1位だったら、ちょっとやそっとの選手じゃあ、現場が驚かないだろう。それぐらい、球団の現場は、個性的な才能で埋め尽くされている。

　1月の合同自主トレで挨拶する時に、先輩たちがいちばんビックリするのは？　そうした切り口で探したら、すぐに見つかったのがイヒネ・イツア遊撃手だった。

　この先勉強することは山ほどあるだろうが、たとえば三遊間の深い位置からの矢のような一塁スローとか、芯で捉えた時のセンターオーバー、右中間突破の弾丸ライナー。タイム的には抜群のスピードではないが、伸びやかなストライドでグイグイ距離を伸ばせばベースランニングだって、この選手にしか体現できないスケールの大きさだ。

　毎年のように補強ポイントに挙げられる「遊撃手」。来季は14年目を迎える今宮健太の超人的な頑張りには敬意を表したい。だが、さすがに5年先には「後継者」が必要になるだろう。

ホークス4位、5位指名投手は「未完の大器」

　同様に、来季13年目の甲斐拓也捕手の大奮闘にも頭が下がる。打撃センス光る谷川原健太は、どうやら他のポジションで「バットマン」として起用されそうだし、「打てる捕手」になれそうな……ということで、2位・野口泰司（名城大）が挙がった。

　いかにもプロっぽい感じの腕っぷしの強さで、多少強引なまでに振り抜いて長打、強打にする。粗っぽさが、相手バッテリーにとっては「怖さ」になるタイプだ。正直、ディフェンス面は未知数だ。大学で150キロ近いスピードでグシャグシャに動く剛球サイドハンドを相手にしてきた頑丈な「ミット（左手）」と、地肩の強さは間違いなしだが……。

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