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プロ野球亭日乗BACK NUMBER
「このチームが優勝できない理由が見えていた部分も…」DeNA筒香嘉智が明かす“キャプテンを引き受けた理由”「体力は普通の34歳よりある方だと」
posted2026/02/21 17:01
今季、DeNAのキャプテンに任命された筒香嘉智(34歳)のインタビュー(後編)
text by

鷲田康Yasushi Washida
photograph by
SANKEI SHIMBUN
プレーヤーとして「いまが一番いい状態」
2026年は自分のキャリアの頂点に立つシーズンにする――。日本球界復帰3年目となるDeNA・筒香嘉智内野手は、いまそんな意気込みで沖縄・宜野湾キャンプを過ごしている。
「身体の中身がだいぶ詰まってきた感じがある。これまでのバッティングを見てみると振っているのに抜けている感じだった。アメリカから戻ってきて、プレーヤーとしていまが一番いい状態だと思います」
復帰1年目の一昨年はシーズンを通してコンディショニングに苦しんだ。ようやくポストシーズンに入って状態が上がり、日本シリーズでは第6戦で2回に有原航平投手から先制本塁打、5回には走者一掃の二塁打を打つなど勝負強さを見せて優秀選手賞を受賞。その勢いで臨んだ昨シーズンだったが、開幕から状態が上がらないままに7月には2度目のファーム行きを命じられた。
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しかし、横須賀の二軍施設DOCKを訪れると、打撃練習に汗を流した筒香がこんなことを言っていたのである。
「この前トレーニングをしている最中に『この感覚だ』というのに巡り合ったんです。これまではテークバックをしたときに左の股関節がきちんと入らず、どうしてもスイングしにいくとかかと体重になってしまっていた。それが股関節が入るようになって、しっかり踏み込んで打てるようになっています。これでいけると思います」
それが7月末のことだった。
8月7日に一軍に再昇格。なかなか先発出場の機会が与えられなかったが、13日のヤクルト戦では代打で右翼ポール際に3ランを放って状態の良さをアピールした。そうして8月24日の巨人戦で復帰後初先発のチャンスを与えられると、第2打席に中越え本塁打。26日の阪神戦では6年ぶりの2打席連続アーチと爆発。その後も快音を連発して8月は11試合で打率3割5分5厘の8本塁打と言葉通りの復活を遂げたのである。
「股関節の入りは去年の最後に良くなってから持続できています。それにプラスこのキャンプでは体の中がだんだん詰まってきている感覚があるんです」
宜野湾キャンプ。筒香は独特の言い回しで現在の状態をこう説明した。
「同じ80のスイングスピードでも飛ぶ」感覚
もともとウエイトトレーニングはやらない。ロサンゼルス・ドジャース、山本由伸投手のトレーナーとして一躍、名を馳せた矢田修氏に小学生時代から師事して、矢田氏の編み出した体操やバランスを整える運動などを継続してやっている。それを含めた「東洋系の運動」(筒香)で身体を作ることで、筒香の言う「中が詰まってきている」感覚が生まれてきたのだという。

