「“リーグワースト”失策数の阪神が2位指名するのは？」「西武は大阪桐蔭5番を4位指名」ドラフト全指名予想《西武・阪神・ホークス編》

西武2位指名は“打てる三塁手”候補

【西武　2022年ひとりドラフト指名選手】

1位　松尾汐恩　18歳　捕手　大阪桐蔭高　178cm76kg　右投右打
2位　戸井零士　17歳　遊撃手　天理高　181cm82kg　右投右打
3位　大津亮介　23歳　投手　日本製鉄鹿島　176cm68kg  右投左打
4位　海老根優大　18歳　外野手　大阪桐蔭高　182cm85kg  右投右打
5位　辰見鴻之介　21歳　二塁手　西南学院大　177cm67kg　右投右打
6位　伊藤千浩　18歳　外野手　東北高　187cm83kg　右投右打

（※なお、西武は早稲田大・蛭間拓哉外野手の1位指名を公表しています）

【西武　総評】

　10月11日、西武ライオンズが早稲田大・蛭間拓哉外野手の1位指名を公表した。

　ハイレベルな総合力、地元埼玉・浦和学院出身……必然性もあるのだろうが、ポスト栗山巧、ポスト秋山翔吾、将来のチームリーダーとして、彼の腹の据わった人間性も高く評価されたのではないか。「適役」と考える。

　当「ひとりドラフト」では、大阪桐蔭高・松尾汐恩捕手を1位に抜擢した。

　2年春から日本有数の強豪のレギュラーマスクを全うして、今夏までの4季連続の「甲子園」11試合で4割近い高打率と5本塁打をマークした抜群の実戦力。今秋のU-18ワールドカップ9試合でも、「世界」を相手にして経験値を高めて、間違いなく、高校No.1捕手の位置に台頭してきた。一方で、レギュラー捕手・森友哉がFA取得というチーム事情を抱えた西武。補強ポイントの手当てはついた。

　二塁・外崎修汰、遊撃・源田壮亮……不動の二遊間はいるものの、「ポストおかわりくん（中村剛也）」として打てる三塁手が欲しい時に、2位・戸井零士（天理高）を指名できた。

　今季は遊撃手として安定した守備ワークを見せていた戸井選手だが、本質としては「待って捕るタイプ」。捕球時の両腕の柔軟なハンドリングが見事だった。だから、2年生で「三塁」を守っていた頃が上手かった。上手いショートがサードを守っているようだ……と思っていたら、新チームからほんとにショートになった。

　相手遊撃手がジャンプしたライナーが、そのままレフトスタンドに飛び込んだ……チームの偉大なレジェンド・中西太（元・西鉄）並みの「伝説」を残した今夏予選での驚弾。戸井のレフト方向への素晴らしいスピードのライナー打球は、何度か見ている。打率3割を何度もマークするようなアベレージヒッターのイメージを作れる選手だ。

大阪桐蔭5番を4位指名「盗塁数がリーグ最少だった」

　3位・大津亮介（日本製鉄鹿島）は、横浜DeNAに持っていかれるかと心配していた。今季11勝8敗、今永昇太と共にチーム最多勝をあげた大貫晋一投手……「鹿島」の大先輩とそっくりの投球スタイルだからだ。しかし、見向きもせずに、高校生左腕を3位指名した横浜DeNA。「大貫晋一」は2人いらないということなのか。

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