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川崎F一筋の現代表・谷口彰悟31歳はいかに“世界”と向き合っているのか?「Jリーグで戦いながらルカクをイメージするんです」 

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いしかわごう

いしかわごうGo Ishikawa

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photograph byKAWASAKI FRONTALE

posted2022/09/22 17:11

川崎F一筋の現代表・谷口彰悟31歳はいかに“世界”と向き合っているのか?「Jリーグで戦いながらルカクをイメージするんです」<Number Web> photograph by KAWASAKI FRONTALE

プロデビュー以来、一貫して川崎フロンターレでプレーする谷口彰悟。Jリーグで戦いながらも、常に“世界”を念頭に置いていると語る

「あの言葉の意味を真に理解できたのは時間が経ってからでした。たとえば僕が、いま1年目の選手に話している感じですから。代表を目指すことの楽しさだったり、世界が変わっていく感覚を体験してほしい、と。憲剛さんは、それを当時の僕に伝えてくれたんだなと思います。若い選手にそういうふうになって欲しいという思いもすごくわかる。金言をもらったな、と今になって感じます」

身体的にも経験的にもピークの状態でカタールへ

 あれから8年。

 あの時、偉大な先人からの言葉を機上で受け取ったルーキーは、31歳のチームリーダーとなった。きっとこれからは、自分が後輩に何かを与えていく番になっていくのだろう。

 ただ現在の自分が見据えているのは今、この時である。

 ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かり始めたが、ディフェンダーとしては一番脂の乗っている時期だという自負もある。そして自分自身に誰よりも期待を寄せている。

「心も体も充実しています。浮き沈みは減ってきて、どしっと構えられるようになりました。いろんな経験をしてきた今だからこそ出せる落ち着きもあると思います。身体もまだまだ動くし、パワーはどんどん上がっている感じもある。もちろん、経験も含めた読みの部分も。ディフェンダーはそこが活きるポジション。今がいい状態ですし、自信はありますね」

 刻一刻と近づいてくる世界の舞台に、谷口彰悟はたどり着けるのだろうか。答えはまだわからないが、すべてを積み重ねた先に見えるピッチの景色が、今は楽しみでしかない。#1#2から続く>

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常連組に気後れして“お客さん”のような立ち位置に…谷口彰悟がいま明かす代表初招集時の苦い記憶「日本代表の重みを理解していなかった」

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