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白血病を乗り越えて最愛の人と結婚式…J新潟DF早川史哉(28)の妻・真優さんが語る壮絶な道のりと今「どんなことがあっても彼を支える」
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byFumiya&Mayu Hayakawa
posted2022/06/27 06:00
J2アルビレックス新潟DF早川史哉と妻・真優の結婚式の様子。たくさんの仲間たちから祝福を受けた
現在、J2リーグで首位を走る新潟で早川はレギュラー奪取に向けて奮闘中だ。在籍7年目は怪我の影響もあり、リーグ戦出場はわずか2試合出場に留まっている。
それでも今は頼れる真優さんの献身的なサポートがある。真優さんは現在も部活やスポーツチームが利用するコンディション管理ツールの運用サポートをする仕事を続けながら、早川の奮闘を優しく見守っている。
「(結婚式は)初めてみんなの前で正式に報告したので、より一層頑張らないといけないなと思いました。今ここに健康にプロサッカー選手ができている史哉がいて、その彼をずっと支えられるような人になりたいと思っています」
早川もその思いを胸に、努力を続ける。
「入院している時からどんなにスケジュールがタイトで忙しい時でも新潟に来てくれたり、今でも仕事が忙しい中でも食事を考えて作ってくれたり、自分のことより俺のことを第一に考えてくれている。自分がプレーをすることを一緒に喜んでくれるし、楽しんでくれている。一緒に戦っているパートナーであり、一番心から尊敬できる人。一緒に未来を見つめているからこそ、僕は前に進めているし、もっともっと躍動をする姿を見せたい。そして一瞬だけで終わってしまったJ1で戦っている姿を見せたい。だから今は自分自身のパフォーマンスをもう一度見つめ直して、チームのために力を発揮できるように前に進むだけです」
二人三脚――早川が真優さんと共に歩んできた道のりは、我々の想像を絶する険しいものだったはずだ。それを乗り越えた2人なら、厳しい競争に身を置くプロの世界でも力を合わせて邁進していくだろう。それが、早川夫妻が願っていた幸せな日常である。
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