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「Jリーガーの平均寿命は26歳だと」“ジェフの定位置はJ2”を打破した48歳監督…小林慶行がJ1昇格の真相を明かす「とにかく“トガれ”と」
posted2026/02/26 17:00
ジェフユナイテッド市原・千葉の小林慶行監督。百年構想リーグ開幕を前に、その思いを包み隠さず語ってくれた
text by

田村修一Shuichi Tamura
photograph by
Kiichi Matsumoto
昨シーズン、ジェフユナイテッド市原・千葉は、クラブの悲願であったJ1昇格を果たした。じつに17シーズンぶりのJ1復帰。とりわけ昇格プレーオフ準決勝のRB大宮アルディージャ戦は、0−3の3点ビハインドをひっくり返す歴史的な逆転勝利だった。
アグレッシブなスタイルを目の当たりにした3年前の衝撃は、今も鮮明に心に焼きついている。2023年9月23日、ここまで5連勝を果たしていた千葉は、この日も前線からのハイプレスとトランジション、プレーのスピードと強度でベガルタ仙台を圧倒。3カ月前に見たチームとはまったくの別物で、まるで魔法をかけられたかのようだった。
それでも、J1昇格には3年という時間を要した。しかも2024年はプレーオフ進出を土壇場で逃し、悲願を達成した昨季もプレーオフを戦い抜いての勝利だった。
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「選手にも常に言うんです。『Jリーガーの平均寿命は26歳だと。自分たちがあと何年サッカーできるかわかんない。だからこそ短いサッカー人生の中で本気でやってみよう、そんな時間にしたいよね』と伝えています」
熱量を込めて選手に働きかける小林は、この3年間、千葉で何を構築してきたのか。その理念とコンセプト、メソッドは……またJ1にチャレンジするにあたり、どんな姿勢で臨もうとしているのか。百年構想リーグ開幕前に、小林がすべてを語った。
逆算してここが限界かなとスタートしたのは…
――12月13日のプレーオフ決勝以降、少しは休めましたか?
「僕はまったく休めていないです。あの張り詰めた戦いを続けた選手たちが、どれぐらい疲労を感じていて、どれぐらい休みがあればフレッシュな状態を取り戻せるか。逆算してここが限界かなとスタートしたのが1月9日でした。
選手で14年、コーチと監督として10年やってきた自分にとっても、キャンプに行かない(千葉は開幕前キャンプを実施せず)のは初めての経験でした。でも『ポジティブに面白い』という気持ちになった。行ってバタバタするよりも、普段と変わらない環境でやり続けられることをポジティブに捉える。そんなふうに今トレーニングを積んでいます」
――年明けに集合した時に、選手が気持ちを切り替えていたのは感じられましたか。

