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「エンドウは非常に賢く、カマダは突出した技術」「クボは足踏みしてるが…」スペイン代表MFに日本代表は知り尽くされていた!〈直撃取材〉
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2022/06/13 11:02
東京五輪でU-24日本代表と対戦した際のダニ・オルモ
「誰もが言うように、W杯には簡単なグループなどない。もちろん理論上はスペインとドイツがグループ突破の有力候補だが、サプライズが起きる可能性も排除できない。
W杯が初めて中東で開催され、それも北半球の冬に初めて行われる。波乱が起きやすい条件がそろっているんだ。日本はベスト16へ進めるポテンシャルを十分に持っていると言えるだろう」
――ドイツ代表の強みはどこにあると思いますか?
「バイエルンを中心にしていることだ。ドイツ代表を率いるハンジ・フリックは、バイエルンの監督として2020年にCLで優勝した。そしてドイツ代表にはトーマス・ミュラー、レロイ・サネ、セルジュ・ニャブリ、ヨシュア・キミッヒ、レオン・ゴレツカ、ジャマル・ムシアラやマヌエル・ノイアーといった国際経験豊かなバイエルンの選手たちがいる。カタールW杯は直前に練習する時間がほぼないため、軸となる選手が同一クラブでプレーしていることは大きなアドバンテージだ」
日本代表の強みと弱みを分析すると……
――日本代表の強みと弱みは?
「強みはスピードと、異なるポジションでプレーできる選手がたくさんいることだろう。そういう選手がそろっていると、対戦相手によってやり方を変えられる。弱みはまだW杯でベスト8以上に進んだ実績がないことだと思う。ただし、一度でもそれを越えると、精神が解放され、一気に次のレベルに進むのではないだろうか」
――あなた自身のカタールW杯での目標は?
「昨年のユーロでは準決勝で敗れ、決勝に進めなかった。次こそはその場所へ到達したい。もし決勝へ行ければ、W杯で優勝する自信がある。最高のコンディションで大会を迎えたい」
<#1、#2からつづく>
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