欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「エンドウは非常に賢く、カマダは突出した技術」「クボは足踏みしてるが…」スペイン代表MFに日本代表は知り尽くされていた!〈直撃取材〉
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2022/06/13 11:02
東京五輪でU-24日本代表と対戦した際のダニ・オルモ
「タケは静から動の動きの振れ幅が大きい選手で、ドリブルが非常に優れている。電光石火という感じだ。彼にいい状態でボールを持たせたら、止めるのは難しい。カンテラ時代から、素晴らしい未来が待っていることを感じさせる選手だった。今は少し足踏みしているかもしれないが、ここから大きな成功を手にするはずだ」
――東京五輪で対戦したときの久保の印象は?
「自分のプレーに集中していたからあまり多く覚えていないが、もしいい形でタケにボールが渡ったら、こちらのDFにとって厄介な存在だったことは間違いない。東京五輪ではバルセロナ時代について少し話をした。カタールW杯で再会できるのを楽しみにしている」
遠藤は賢く、鎌田は突出した技術が
――現在、あなたはドイツのライプツィヒの中心選手として活躍しています。ブンデスリーガでプレーする日本人選手について聞かせてください。まずシュツットガルトの遠藤航と伊藤洋輝は?
「遠藤航は素晴らしいオーガナイザーだ。戦術的に非常に賢く、プレーは激しいが頭はクールである。ピッチの状況を常に把握している印象だ。彼がいるとチームの構造が整えられ、ボールを前方に運びやすくなる。彼がボールを受ける動きをすることで、味方もアクションを起こしやすくなるのだろう。
伊藤についてはそれほど詳しく知っているわけではないが、複数のポジションをできる選手だよね? センターバックでも、左サイドバックでもプレーできる」
――フランクフルトの日本人選手は?
「鎌田大地は突出した技術があって、どんな相手でも抑えるのに苦労する選手だ。ライン間ですごくクレバーな動きをするので、相手は捕まえることができない。
長谷部誠はチームを統率できる戦略家だ。とても賢く、ビルドアップに長け、もともと中盤の選手なので通常のセンターバックが犯すようなパスミスをほとんどしない。仲間から頼られる存在だろう」
――ウニオン・ベルリンの原口元気は?
「原口元気は今季ウニオンで大きなステップアップをしたのではないだろうか。中盤でフレキシブルにプレーできる。ドイツ杯の準決勝でライプツィヒがウニオンと対戦した際、原口も先発していた。終了間際に僕たちがゴールして勝利したが接戦だった。原口からはドイツの異なるクラブでプレーしてきた経験を感じさせられる」
W杯の組み合わせは率直にどう感じるか
――カタールW杯のE組では、スペイン、ドイツ、日本が同組になりました。どう見ていますか?