試合前、谷口は「プレー中、滉とかに、こうしたらいいんじゃないかというのは、話をして分かっているだろうけど、それでもしつこく言っていく。水を漏らさないように90分間、集中して守備はやり続けないといけない」と語っていた。守備陣にとってはミスがないというのがすべてで、彼らがいかに集中してプレーしていたのかが分かる。

　そして、2－0で勝利し、結果を出した。

「W杯は、小さい頃から見ていましたし、出たいと思う大会」

　谷口は、代表において自分が戦力となりうることを証明した。結果を出せば次も招集されて、チャンスがもらえる可能性も高くなる。そうして継続して代表に入り続けていくことが最終的にW杯へ繋がっていく。

「W杯は小さい頃から見ていましたし、出たいと思う大会。そこに近い所にいると思うので、あとは本当に自分次第。そのためにはやれることはなんでもやっていきたいですし、競争に勝っていきたい。W杯への強い意欲と覚悟を持ってこれからもやっていきたいですね」

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　サウジアラビア戦、試合が終わった後、谷口は板倉と酒井宏樹と抱き合って勝利を喜んだ。こういうシーンをまた見てみたいと思ったのは、きっと自分だけではないはずだ。今回の2戦で谷口は、“吉田＋冨安”という壁にくさびを打ち込んだが、このまま代替やオプションで終わるのか、それともサウジアラビア戦後のような歓喜をピッチで再現できるのか。

　その答えはこれからJリーグで見せるプレーにある。