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セレッソ大久保嘉人39歳が明かす“正式発表3日前…なぜ突然引退を決意したか?”「やっぱり、オレは普通の選手よりも批判されますから」
posted2021/12/05 11:02
text by
栗原正夫Masao Kurihara
photograph by
Katsuyuki Masuda(SIGNO)
J1通算最多得点記録(191点)を持つセレッソ大阪の元日本代表FW大久保嘉人(39歳)が今季限りでの引退を決めた。11月19日にクラブから正式リリースが出され、同22日に記者会見も行われた。発表から会見までスムーズに行われた流れを考えると、引退の話は水面下で進んでいたかに思われるかもしれない。
ただ、大久保自身スパイクを脱ぐと決めたのは正式リリースのわずか3日前、「11月16日だった」と明かす。
04年にアテネ五輪に出場すると、スペイン1部のマジョルカ、ドイツ1部のヴォルフスブルクと2度の欧州リーグ移籍を経験。Jリーグでは川崎フロンターレ時代に3年連続で得点王(13~15年)に輝き、日本代表としても10年南アフリカ、14年ブラジルと2度のW杯のピッチに立ったストライカーは、なぜ突如引退を決めたのか。
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39歳という年齢を考えれば、その決断に驚きはないが、前人未踏のJ1通算200ゴールまであと一歩のところでの引退を惜しむ声は少なくない。
引退会見を終えた大久保に、改めてその真意を聞いた。
練習後の車の中で「あっ、今年でやめよう」
「気持ちが楽になったというか、めちゃくちゃすっきりしています。もう走らなくていいって(笑)。プロになった頃は、この歳までできるなんて思ってもみなかったですし、やり残したことも未練も何もないですから!」
引退を決める1週間ほど前には、クラブから契約延長の打診もあったとされている。加えて、大久保自身200ゴールへのこだわりを今季も口にしていた、と聞く。
J2の東京Vでキャリア初のノーゴールに終わった昨季限りでの引退なら理解はできるが、今季は開幕3戦で4ゴールと好スタートを切っただけでなく、最終節を残した時点で28試合に出場し、チーム2位タイの6ゴールをマークした。なぜこのタイミングでの引退だったのか。