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〈イラスト〉「麻也&うっちー」はやっぱり仲良し、久保建英や遠藤航を“ウチの子”気分で応援…「Jサポ漫画家が描く東京五輪エモいシーン」 

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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photograph byJMPA/Junsei Chida(illustration)

posted2021/08/18 17:00

〈イラスト〉「麻也&うっちー」はやっぱり仲良し、久保建英や遠藤航を“ウチの子”気分で応援…「Jサポ漫画家が描く東京五輪エモいシーン」<Number Web> photograph by JMPA/Junsei Chida(illustration)

日本を熱く沸かせた若きサムライブルー。その活躍をマンガで振り返ろう!

もはや仏みたいな谷の落ち着き、板倉や三笘も

(3)決勝トーナメントの3試合で見た名シーン

 グループ1位で抜けたのちの決勝トーナメントは、まさに激闘の連続でした。準々決勝ニュージーランド戦はGKの谷晃生選手が神、いや仏に見えました。冨安健洋選手が祈ってた姿と照らし合わせて、菩薩というか……。

 僕はGK経験者なのですが、川口能活コーチのアドバイスを受けて「ヒーロー」になったPK戦はもちろん、延長戦を通じたあの落ち着きぶりは、なんで数年前までJ3でプレーしていたんだ(ガンバには東口順昭選手がいるからでもありますけどね)という貫禄でした。

 なおPK戦では上田綺世選手が無得点に終わりながらもキッカー1番手を志願して成功させました、勝利した瞬間に誰より早く谷選手に駆け寄った田中碧選手もキュートでした(笑)。

 準決勝スペイン戦、3位決定戦メキシコ戦は悔しい結果となりました。それでも超がつく過密日程の中で選手はできる限りのプレーを見せてくれたと感じました。特にスペイン戦は板倉滉選手の再三にわたるシュートブロック、メキシコ戦で一矢報いた三笘薫選手のゴールにはポテンシャルの高さを感じました。

 田中選手、三笘選手とともに川崎の育成組織育ちの2人ですが、板倉選手は冨安選手の負傷と出場停止を埋めて余りある大活躍でしたよね。三笘選手はコンディション面からか、なかなか出番が巡ってこなかったものの、あの突破力を見れば……ヨーロッパの2021-22シーズンでインパクトを残してくれるはず、と期待感が高まりました。

好ムードをぜひ彩艶ら「パリ世代」も引き継いでほしい

 見るからに好ムードだった今回のチームの雰囲気はぜひ、2024年五輪の「パリ世代」にも引き継がれてほしいところです。

 久保選手はもちろん、鈴木彩艶選手も18歳にして、浦和で西川周作選手と正守護神争いを繰り広げている。日本サッカー初のメダル獲得となった1968年メキシコシティー五輪は、考えてみれば1964年東京五輪の次の大会でした。“東京の次でメダル”というストーリーを、彼らがかなえてくれると信じています。

 さて冒頭で触れたとおり、東京五輪を戦った選手たちはすでにリスタートを切っています。前述した遠藤選手を筆頭に、久保選手も2度目のマジョルカで途中出場。Jリーグに目を移せば前田選手がその俊足を生かして大分戦でハットトリックを達成しました(ここ一番重要)!

 スペイン戦、メキシコ戦での悔しさをさっそく糧にしようとしている選手たちを、つぶさに見ていくのがサッカー好きとしての使命と思っています。そして東京五輪で若き日本代表に興味を持った人もぜひ、Jや各国リーグに興味を持ってもらえれば――9月から始まるカタールW杯アジア最終予選もまた楽しめるはずです!(構成/茂野聡士)

<※外部サイトでご覧の方は関連記事からイラストが見られます>

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