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松田直樹、突然の別れから10年。いま見ても色褪せぬ「強気のプレー」。

posted2021/08/24 07:00

 
松田直樹、突然の別れから10年。いま見ても色褪せぬ「強気のプレー」。<Number Web> photograph by AFLO

2大会ぶり2度目の優勝を遂げたアジア杯。森岡(右)らと組んだ「フラットスリー」は、トルシエの代名詞だった

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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 元日本代表、松田直樹が練習中に急性心筋梗塞で倒れ、34歳の若さで天国に旅立ってからはや10年が経つ。命日の8月4日が近づくと、思い出が自然と溢れ出てくる。闘争心をむき出しにする武闘派ディフェンダーの記憶は、いくら時間が流れても色褪せることはない。

 納得できなかったら、代表監督に対しても抗った。フィリップ・トルシエ監督やジーコ監督の方針に反発してチームを離脱するなんて、今の時代あり得ない。お騒がせエピソードは確かに多かったのだが、ピッチ内での輝きがあるからこその“武勇伝”とも言えた。

 豪胆なプレーに会いたくなって、私の“マツアーカイブ”の中から、優勝した2000年のアジアカップ、レバノン大会決勝の映像を久々に見た。何度、目にしても「これ、ようやったな」という感想が思わず口を衝く。1-0のまま後半アディショナルタイムに入っていた。猛攻を続けるサウジアラビアが得たFKのチャンス。ここで日本はフラットスリー中央の松田を中心にオフサイドトラップを成功させるのだが、このシーンの直後に川口能活が苦笑いを浮かべていたのがとても印象的だった。

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