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1番・坂本勇人(遊)、2番・柳田悠岐(中)…東京五輪“侍ジャパン”代表メンバー&先発オーダーを完全予想!
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byNaoya Sanuki
posted2021/06/01 11:04
去年の日本シリーズで火花を散らした巨人・坂本とソフトバンク・柳田。東京五輪では1、2番でコンビを組む?
阪神のスーパールーキー・佐藤輝明は?
内野手は基本的には一塁が楽天・浅村栄斗内野手、二塁が広島・菊池涼介内野手で三塁と遊撃には巨人の岡本和真、坂本勇人の内野手コンビという布陣が有力となる。外野手はソフトバンクの柳田悠岐、広島・鈴木誠也、オリックス・吉田正尚の3外野手で確定的で、指名打者にはヤクルトの村上宗隆が回ることになりそうだ。
これ以外のオプションとすると超攻撃的布陣として浅村を一塁で使って二塁にヤクルト・山田哲人内野手を使うという手もある。
またもう1人、注目されるのが阪神のスーパールーキー・佐藤輝明内野手の扱いだ。
掛け値なしに代表級の素材で、今後の日本球界を考えれば、ここで五輪を経験させることは大きな意義がある。しかしその一方で人数的な制約がある中で、未知数の選手を加えることができるかどうか。もし佐藤が代表入りすれば一塁に村上、二塁に浅村を使って、指名打者での起用というオプションもあるのかも知れない。
緊急時に捕手もできる選手が必要となる
野手を13人とし、捕手2人を入れれば、残る控えは3人。まず必要なのは、捕手を2人制にするので、緊急時に捕手もできる選手。プレミア12では日本ハム・近藤健介外野手がその役割を果たして存在感を示した。一方、去年から外野手として進境著しいソフトバンクの栗原陵矢捕手も有力候補。2人のいずれかは必ず入ってくるが、今季の状態を考えると栗原が有力と見る。
内野手の控えはどのポジションでもこなせる西武・源田壮亮内野手となる。最後の1枠を争うのが山田と佐藤ということになりそうだ。
稲葉監督は基本的には一昨年に世界一になったプレミア12の代表選手を軸に、五輪の選手選考も行っていくことを語ってきた。ただ、問題はいま現在のコンディションや状態で、その判断が最大のポイントとなりそうだ。今永、大野、山崎らの投手陣に捕手の會澤、野手では山田、近藤あたりが、そうした問題を抱えて当落線上となったメンバー。その中から誰が入って、誰が漏れるのかが、この最終選考のキーポイントとなる。