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田中碧の“皇帝感”に万能な板倉滉… 東京五輪世代レギュラー争いは未招集組を含めてハイレベル【最新序列図あり】
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byNaoki Morita/AFLO,JMPA
posted2021/04/01 06:01
プレーだけでなく中盤での声掛けも貫禄十分だった田中碧と、CB・ボランチで万能性を見せた板倉滉
一方、アルゼンチンがMFマティアス・サラチョ(アトレチコ・ミネイロ)やDFリサンドロ・マルティネス(アヤックス)らを欠いていたように、日本もベストメンバーではなかった。
想像してみてほしい。今回のアルゼンチン戦のメンバーに加えて、冨安健洋が最終ラインに立ち、中盤では堂安律と久保がコンビネーションを発揮し、前線では前田大然が駆け回る姿を。
前線には上田綺世もいるし、今回の林や中野伸哉のように、ニューフェイスが名乗りを上げる可能性も低くない。
きっぱりと瀬古が言った「金メダル」
アルゼンチンとの2連戦を終えて横内監督は「自分のクラブで練習し、ポジションを掴んで試合に出て、成長してまた集まろう。そうしてひとつの強いチームを作っていきたい」と伝えたという。6月5日、12日、7月12日には強化マッチが予定されており、7月17日にはU-24スペイン代表を相手に壮行試合を行い、いよいよオリンピック本番を迎える。
センターバックのレギュラー争いに割って入った瀬古はきっぱりと言った。
「日本で開催されるからには金メダルを、というのはチーム全員が目標にしていること。これからさらに個人個人のレベルアップが必要だということを、今日の試合で感じることができた」
海外組・A代表経験者も多かった今合宿のトレーニングは、雰囲気もピリッと引き締まっていて、チーム全体のプレー強度が高く、コミュニケーションも活発だった。アルゼンチン戦で得た自信と課題を胸に、一人ひとりが悔いのない4カ月を過ごしたとき、望むものをその手で掴み取れるに違いない。
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