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差別と戦ったミーガン・ラピノー。
メッシ、ロナウドらを痛烈批判。 

text by

クリストフ・ラルシェ

クリストフ・ラルシェChristophe Larcher

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photograph byLionel Hahn/L'Equipe

posted2020/03/22 11:55

差別と戦ったミーガン・ラピノー。メッシ、ロナウドらを痛烈批判。<Number Web> photograph by Lionel Hahn/L'Equipe

彼女の存在は、サッカー界、スポーツ界を越え、多くの人々に勇気を与えるアイコンとなった――。

「アメリカに新しい大統領が生まれるのを願っている」

――どんな点がですか?

「私は声高に自分の責任を叫び、成功への野心を隠そうともせず、常に誰かと冗談を言い合っている宇宙人だった。冷静に考えれば、フランス人は自分に自信が持てないからカミングアウトができないのがわかる。自分本来の姿を晒すのはクールではないと見なす保守的な世界にどっぷりと浸かっている。彼女たちの人気や名声、世界レベルのプレーのクオリティを考えれば、仕事を失うことなどありえないのに。

 実際、生活のなかで自分自身を保ち続ければ、大会にもいい状態で臨める。ところが彼女たちは、敗れることを恐れて萎縮している。『リラックスしなさい!』と私は言いたい。フランスの女性は息を抜くことが必要だし、もっと解放的な指導者についた方がいい」

――あなたが適任者かと……。

「それはそれは!(笑)」

――それでは2020年にあなたは何を望みますか?

「アメリカ代表として五輪で金メダルを獲りたい。私にはまだ五輪制覇の経験がないから。

 それからアメリカに新しい大統領が生まれるのを願っている。今の大統領は完全にクレイジーだから、私は民主党のラディカルな候補を支持する。その人物ならば、金持ちのためにしか機能していない現行のシステムを変えていくことができる。

 金が貧しい人々に流れていくというのは幻想にすぎない。下層で苦しんでいる人々をもっと気にかけるべきだし、現実にトランプを支持している白人の低所得者層も社会的な保護と仕事を必要としている。だからこそ投票に行くべきで、私はミシェル・オバマに共鳴して、アメリカ国民が選挙人名簿に登録するよう働きかけているのをサポートしている」

――あなたは自分の脳を、科学的な探究のために提供することに同意していますが、あなたの頭の中には何がつまっているのでしょうか?

「もちろん、溢れんばかりの狂気よ!」

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