フランス・フットボール通信BACK NUMBER
マンチェスターC、その狂気を称賛。
天文学的投資で作るDF陣と新理論。
text by
フィリップ・オクレールPhilippe Auclair
photograph byRichard Martin
posted2018/02/25 17:00
ディフェンスラインのストーンズとオタメンディ。それぞれ、60億とも70億とも言われるDF陣としては史上最高クラスの移籍金で加入した。
近い将来、マンCは欧州を席巻するだろう。
サッカーを取り巻く「インフレ」=「バブル現象」はまだまだ終わりそうにない。
'19~'22年のプレミアリーグ放映権の契約交渉は今まさに佳境を迎えており、アメリカや中国では50%の値上げといった具合に、その額はさらに上昇する見込みである。今後、さらに潤沢な資金がクラブに流れる予定なのだ。
今からしっかり準備すれば、グアルディオラが築き上げたディフェンスラインの“バック5”はそのまま成熟し齢を重ねていくはずである。
たしかにADUGとグアルディオラが投下した金は膨大だが――それはマンチェスター・シティが今日のイングランドと明日のヨーロッパを支配し、君臨するための正当な対価となるだろう。