フランス・フットボール通信BACK NUMBER
グアルディオラの人脈を徹底検証。
その謎に満ち、輝くばかりの友人達。
posted2017/12/14 08:00
text by
フランソワ・ベルデネFrancois Verdenet
photograph by
L'Equipe
『フランス・フットボール』誌11月28日発売号では、ジョゼップ・グアルディオラをめぐる人脈を、フランソワ・ベルデネ記者が紹介している。
世界で最も優れた監督のひとりであるペップの周囲には、いったいどんな人物たちがいて、どのようにして彼を支えているのか――。
普段は表に出てこないプライベートな部分も含めて、ペップという人物がどう形作られているかが浮き彫りになって興味深い。
監修:田村修一
天才指揮官の「師」と「愛妻」はどんな人?
マンチェスター・シティを率いる名将の背後にはいったい誰が隠れているのか。ここに紹介するのは、彼の周囲をとりまくキーパーソンたちである。
<ファン・マヌエル・リージョ:師>
52歳、自身が監督であるリージョは、しばしばグアルディオラの師として紹介される。
“ファンマ(リージョの愛称)”にはビッグクラブの経験はない。彼が指揮したのはごく平均的なクラブばかりである。とはいえ17歳で指導者の道に進み、29歳でUDサラマンカの監督に就任したのは、リーガの最年少監督記録である。
2006年にグアルディオラが現役を引退したのは、彼が監督を務めるメキシコのドラドスにおいてであった。
2010年には、リージョにとっても「心の息子」であったグアルディオラのバルサに対し、リージョ率いるアルメリアが8対0で敗れており、それが理由で監督を解任されている。そんな出来事があっても、いまだに彼はヨハン・クライフ、マルセロ・ビエルサと並び、ペップにインスピレーションを与え続けている偉大な存在である。
<クリスティーナ・セラ:配偶者>
公式にグアルディオラ夫人となったのは2014年5月29日だが、ふたりは長きにわたり永遠の愛を誓い合った間柄である。
馴れ初めは正式な結婚から25年前、彼女の両親がバルセロナで経営するプレタポルテのブティックで出合ったのだった。ペップはときにそこでマヌカンを務めていたという。
クリスティーナはその後、同地で高級婦人服専門のデパートを開店し、今も経営を続けている。とても控え目な性格で、いわゆる典型的なアスリートの配偶者とは対極にある。
ふたりの間には、マリア(16歳)とマリウス(14歳)、バレンティーナ(9歳)の3人の子がある。