スポーツ百珍BACK NUMBER
『欧州蹴球名鑑』表紙の皆勤賞は?
登場した人、消えた人、日本人。
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byIssei Hiramatsu
posted2017/09/20 17:00
9年間にわたって発行された『欧州蹴球名鑑』。これだけのクオリティーはヨーロッパ各国でもあまりないのだそう。
日本人選手の増加、国内ライバルの引き抜きが。
<2012-2013:10人>
続投:メッシ(バルセロナ)、C・ロナウド(R・マドリー)、長友佑都(インテル)、香川真司(マンチェスター・U)、本田圭佑(CSKAモスクワ)
新登場・復帰:バロテッリ(マンチェスター・C)、ピルロ(ユベントス)、内田篤人(シャルケ)、清武弘嗣(ニュルンベルク)、フェルナンド・トーレス(チェルシー)
このシーズンは、日本人選手と外国人選手が半々だった。2010-11シーズンのCLではシャルケがベスト4、インテルは2シーズン連続決勝トーナメント進出、そして香川がこのシーズンから“赤い悪魔”の一員になるなど、一気にステイタスを上げた。
この年はEURO2012の開催直後ということもあって、優勝国のスペインからF・トーレス、準優勝のイタリアからバロテッリが選ばれている。当時の所属クラブでは本領発揮できなかったが、ここ数シーズンで復調の気配を漂わせているのは、ちょっと感慨深い。
<2013-2014:11人>
続投:本田圭佑(CSKAモスクワ)、C・ロナウド(R・マドリー)、香川真司(マンチェスター・U)、長友佑都(インテル)、メッシ(バルセロナ)
新登場・復帰:ネイマール(バルセロナ)、ジョゼップ・グアルディオラ監督(バイエルン)、ベイル(R・マドリー)、ファンペルシ(マンチェスター・U)、カバーニ(PSG)、ゲッツェ(バイエルン)
サントスからバルセロナに勇躍加入したネイマール。当時の予想3トップはメッシがいわゆる“偽9番”で、左にネイマール、右にペドロもしくはアレクシス・サンチェスが入る予想だった。その他の移籍組では国内のライバルクラブへと移ったゲッツェ(ドルトムントから加入)が選ばれている。
なお本田は当時CSKAモスクワ所属だったが、ユニフォーム姿ではない。その辺りは……“大人の事情”として汲み取るのが、リテラシーの高い欧州サッカーファンだろう。