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『欧州蹴球名鑑』表紙の皆勤賞は?
登場した人、消えた人、日本人。

posted2017/09/20 17:00

 
『欧州蹴球名鑑』表紙の皆勤賞は?登場した人、消えた人、日本人。<Number Web> photograph by Issei Hiramatsu

9年間にわたって発行された『欧州蹴球名鑑』。これだけのクオリティーはヨーロッパ各国でもあまりないのだそう。

text by

茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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Issei Hiramatsu

 ネイマールの290億円移籍を筆頭に、100億円以上の移籍金は珍しくなくなった欧州サッカー。そのお供と言えば……移籍期限ギリギリの選手動向を掲載し、欧州5大リーグ全クラブと、各国のCLやELに出場する有力クラブを掲載するNumberの『欧州蹴球名鑑』は、シーズン開幕を迎えたこの時期お馴染みのものである。

 ここ近年はネットでの映像配信が増えてサッカー観戦の見方が多様になっているが、名鑑は趣向を凝らした“小ネタ”の宝庫だ。そんな『欧州蹴球名鑑』の表紙には、シーズンの主役になるだろうと編集部が予想した選手が登場する。

 ちなみに最新の「2017-2018」は、こんな面々が並んでいる。

 ネイマール(PSG)、メッシ(バルセロナ)、クリスティアーノ・ロナウド、ジダン監督(以上レアル・マドリー)、ケイン(トッテナム)、ディバラ(ユベントス)、グリエスマン(アトレティコ・マドリー)、カンテ、コンテ監督(以上チェルシー)、ルーニー(エバートン)、ハメス・ロドリゲス(バイエルン)、デブライネ(マンチェスター・シティ)、吉田麻也(サウサンプトン)、香川真司(ドルトムント)

 以上14人。なお一番目立つ上部センターの位置にネイマールが配置されている。今回の移籍劇を思えば当然だろう。

 こんな感じで名鑑の表紙を一気に見ていけば、当時の欧州サッカーがどんな状況だったかが一目瞭然なのでは? そんなことを思いついたので、8年前の“初代・欧州蹴球名鑑”から表紙のメンバーを紹介しつつ、サッカー界の栄枯盛衰を簡単に振り返ってみよう。

2009年のサッカーシーン、覚えていますか?

<2009-2010:13人>

 C・ロナウド、カカ(以上R・マドリー)、イブラヒモビッチ、メッシ(以上バルセロナ)、ドログバ(チェルシー)、ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)、中村俊輔(エスパニョール)、エトー(インテル)、デル・ピエーロ(ユベントス)、マルティンス(ヴォルフスブルク)、グルキュフ(ボルドー)、フェルナンド・トーレス(リバプール)、アグエロ(A・マドリー)

 今は引退したデル・ピエーロ、アメリカで円熟のプレーを見せるドログバ、リーガ挑戦中の中村が並ぶあたりに時代を感じさせる。このシーズンのビッグディールは、イブラヒモビッチとエトーのトレード移籍、ペレス会長復帰で“新・銀河系軍団”構築の機運が高まったマドリーがカカを筆頭に行った大補強だった。

 超スピードスターで知られたマルティンス、リーグアン屈指のパサーだったグルキュフが入っている辺りは、「ウイイレ」などサッカーゲーム人気が反映されているのかもしれない。

【次ページ】 南アフリカW杯以降は香川、本田、長友らが登場!

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