スポーツ百珍BACK NUMBER
『欧州蹴球名鑑』表紙の皆勤賞は?
登場した人、消えた人、日本人。
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byIssei Hiramatsu
posted2017/09/20 17:00
9年間にわたって発行された『欧州蹴球名鑑』。これだけのクオリティーはヨーロッパ各国でもあまりないのだそう。
南アフリカW杯以降は香川、本田、長友らが登場!
次の「2010-2011」からは前年からの「続投」、「新登場・復帰」で分類する。
<2010-2011:10人>
続投:メッシ(バルセロナ)、C・ロナウド、カカ(以上R・マドリー)、ルーニー(マンチェスター・U)、ドログバ(チェルシー)
新登場:本田圭佑(CSKAモスクワ)、香川真司(ドルトムント)、テベス(マンチェスター・C)、リベリー(バイエルン)、スナイデル(インテル)
ロッベンとの“ロベリー”が猛威を振るったリベリー、オイルマネーで強豪に割り込むようになったマンチェスター・Cからテベスが選出されている。
開幕直前に開催された南アフリカW杯の熱を感じさせるのは、一躍ヒーローとなった本田と、日本相手に強烈なミドルを叩き込んだスナイデルだ。なお本田は2009-10シーズンのCLでセビージャを撃破したFKを決めた実績もある。一方で優勝国スペインからは誰も選出されていなかったりする。
<2011-2012:9人>
続投:ルーニー(マンチェスター・U)、香川真司(ドルトムント)、本田圭佑(CSKAモスクワ)、ドログバ(チェルシー)、メッシ(バルセロナ)、C・ロナウド(R・マドリー)
新登場・復帰:長友佑都(インテル)、イブラヒモビッチ(ミラン)、アグエロ(マンチェスター・C)
南アフリカW杯での活躍を受けて、日本人選手がビッグクラブへの足がかりを作り始めたシーズンだ。その先駆者となったのは2011年の冬の移籍市場でインテルに加入した長友。
グアルディオラ監督との確執でバルサを去ったイブラヒモビッチは、レンタル移籍を経てミランに完全移籍。当時の寸評を見ると「ミランでの現役引退に加えて『あと3年ですべてを勝ち取る』と高らかに宣言」(抜粋)となっている。ただしその後のイブラヒモビッチのキャリア、ミランの成績は明暗くっきり。人生もクラブも、どうなるかは分からないものだ。