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「最も大事なのは筒香の後ろ」
WBC、小久保監督は誰を選ぶ?
posted2017/02/16 12:30
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Kyodo News
プロ選手によるドリームチーム初結成となった2004年アテネ五輪、2006年のWBC第1回大会から、日本代表の全試合を現地で取材してきたスポーツジャーナリスト鷲田康氏によるWBC短期集中連載。
第3回は、キャンプ視察中の小久保裕紀監督への取材から打線戦術を探った。
第3回は、キャンプ視察中の小久保裕紀監督への取材から打線戦術を探った。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕まで、あと1カ月を切った。
2月1日から始まった侍ジャパン・小久保裕紀監督による12球団のキャンプ視察も、2月14日の日本ハム、名護キャンプを最後に終了。23日からいよいよ宮崎で始まる最終合宿とその後の壮行、強化試合を経て3月7日の1次ラウンド初戦、キューバ戦へと臨むスケジュールとなる。
日本ハム・大谷翔平投手の右足首の故障による代表除外というアクシデントは衝撃的だったが、他のメンバーに関しては順調に本番へ向けての調整が進んでいる。
その中でキャンプを視察した小久保監督の発言からは、少しずつ具体的な侍ジャパン打線の様相が見えてきた。
打線のおおよそは決まりつつあるのだが……。
2月2日に訪れた巨人宮崎キャンプでは坂本勇人内野手の起用方法を聞かれて「現状ではクリーンアップの一角と思っている。ショートのレギュラー。チーム、内野手の要として引っ張っていってもらえれば」と発言。3番での起用案を披露した。
その後もソフトバンクのキャンプでは内川聖一外野手について「右の代打としては1番手。青木と共にチームを引っ張ってもらいたい」とチームリーダーに指名。
また広島の日南キャンプを訪れたときには「ライトのレギュラーはまだ決めていない。(直前の強化試合など)5試合で状態を見極めて、ということになる」と語り、その候補の1人である鈴木誠也外野手については「伸び盛りと言いますか、1年でこれだけ成長するんだな、と。成長のスピードは凄まじいものがあると感じた」と評した。