野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
落合、金本、村田に梶谷まで。
選手トークショーで来季に備えろ!?
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2013/12/24 10:30
12月15日、横浜の京急百貨店でトークショーを行なった(左から)DeNAの三浦大輔、梶谷隆幸、三嶋一輝選手。
1万2000円の会費でも、ほぼ満席の盛況ぶり。
梶谷が驚くように、この日の会場は、1万2000円の会費にもかかわらずほぼ満席となった。そのタイトルはズバリ「梶谷覚醒」With高森勇旗。なるほど。今季大ブレイクを果たしたものの「いやいや、このオフで忘れてしまうに違いない」、「来年は元に戻るはずだ」、「古木は繰り返す」などと、悪い方悪い方へと補正してしまいがちなのがベイファン。
その心情を慮った元ベイスターズの同期・高森勇旗氏が、そのアナライザーにしてスポーツライターにしてアプリ開発者にしてモノマネ達者という分析力を活かし、今季梶谷の身に何が起きたのかを探っていくというイベントは、梶谷の今シーズンの象徴的なシーンの映像を流しながら本人が解説を務めるというもの。司会に高森氏、ゲストに先述の宮崎と、今季現役を引退しブルペン捕手に就任した松下一郎という気の知れた仲間が相手だからか、野球に対する詳細な考え方、そして同学年の巨人澤村からホームランを打って快感だったこと。焼酎は芋派やらコナンが好きやら、あんなこと、こんなことまで言及し、梶谷の人となりが伺える贅沢な2時間となった。
トークショーは、考え方、人間関係が見える千載一遇の機会。
大成功に終わったイベントを企画した高森氏は言う。
「普段の梶谷はポーカーフェイスに見えますが、本当は誰よりも熱い闘志を内に秘めていますし、プレーひとつ、盗塁ひとつにしてもデータを詳細に取り、考えを突き詰めて野球をやる頭のいい選手なんです。今年、多くの人から梶谷が活躍したのは何故なのかという声が聞こえてきましたが、それと同時に、誤解されている部分も多かったので、一人でも多くの方に本当の梶谷の姿を知ってもらいたくてこのイベントを企画しました。本当に凄い奴ですよ」
梶谷のイベントも含め、今オフのプロ野球選手トークショーはまだまだ続いていく。これらはユニフォームを着ている時だけではわからない選手の人となりやら性格、野球への考え方に、普段の生活、トーク力、人間関係などがうかがえる千載一遇の好機。キャンプまでの野球のない日々。気になる選手が居たならば来季に備えて行っておいて損はなし。