野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
落合、金本、村田に梶谷まで。
選手トークショーで来季に備えろ!?
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2013/12/24 10:30
12月15日、横浜の京急百貨店でトークショーを行なった(左から)DeNAの三浦大輔、梶谷隆幸、三嶋一輝選手。
パ・リーグは、「地元つながり」での開催が豊富?
一方、パ・リーグは球団の垣根を越えた地元連合に注目。長野では最多奪三振のオリックス・金子千尋と日本一の楽天・聖澤諒、そこへオリ+ラでオリラジ藤森がMCを務める県出身者による「信州人・プロ野球選手トークショー2013」を12月28日に開催。
注目のルーキー大谷翔平は地元岩手に凱旋。今月28日に花巻市総合体育館で野球少年をはじめとする花巻市民を対象に野球教室・トークショーを、花巻東の先輩にして、これまた今年ブレイクを果たした西武の菊池雄星と行なう予定だ。ちなみに1カ月前には雄星・翔平両名の父親がトークショーを開催しており、しかも70人もの人を集めてしまっているのだから、岩手での人気は計り知れない。
ちなみに雄星の所属する埼玉西武は、西武百貨店と系列のプリンスホテルで選手イベントが相変わらず活発。注目は1月2日に新監督に就任した伊原春樹氏とチームの大黒柱おかわり中村。この重鎮2人にルーキーながら後半戦に結果を残した高橋朋己投手がどう絡んでくるか。新年一発目から試練の登板になりそうな予感である。
実はトークショーは、人気のバロメーターでもある。
「プロの世界に入ってからはじめて経験した場だったので、ハッキリ言って野球の時よりも緊張しました……」
そういうのは、今月12日の自身の誕生日に横浜でプロ入り初のトーク&ディナーショーに参加した、ベイスターズ宮崎敏郎選手。
選手にとってトークショーは若手選手の顔を売る絶好の場であると共に、人気のバロメーターともなるもの。集客力はスターの証。今年のオフ、それが最も顕著に現れたのが、宮崎が呼ばれたトーク&ディナーショーの主役・ベイスターズの梶谷隆幸であろう。
昨年どん底の成績に終わった梶谷は、オフのトークショーの出演はゼロ。ところが今季夏場からバットが狂い咲き、打率.346、16本塁打と抜群の結果を残すと、このオフは関東で4回、地元の島根でも2回が予定されていて、イベント数でも一躍人気選手の仲間入りを果たした。
「去年はトークショーなんて一度もなかったですからね。まさかメインで喋らせてもらう機会が来るなんて想像もしていませんでした。でも正直、高森から話が来た時は『誰も集まらないだろう』って考えていたんです。それだけに多くの人に来ていただいて、ただただ感激しています」