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復帰を決断した勇気を讃えたい――。
ホンダ、F1第四期への期待と不安。
photograph by
Kyodo News
どうしてもF1から撤退するしかなかった、3つの理由。
ホンダが撤退した主な理由は3つあった。
ひとつはリーマンショックに端を発した急激な世界経済の悪化。もうひとつはそうした状況の中でF1を続けることに対して向けられる株主を中心とした社会の目への配慮。そして、3つ目が自動車産業界が新しい時代を迎えようとしている中、社内のリソースをF1以外に集中させなければならなくなったことである。
ある関係者はこんなことを言っていたものである。
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「こんな不況でも政府からエコカー減税してもらって、なんとか売り上げをキープしているというのに、F1を続けるわけにはいかないでしょう」
撤退後、ホンダでF1活動に携わっていた人々は、冒頭の伊東社長のコメントのように、さまざまな部門に配置転換されていった。もちろん、それはいつの日か、再びF1をやるためである。
あれから5年の歳月が流れ、景気も少し回復した。
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「世界中の自動車メーカーが熾烈な競争を繰り広げる中、ホンダが勝ち残っていくためには、これからも卓越した技術進化を続けていかなければなりません。そのためには、若い技術者が自らの技術を世界で試し、磨く場が必要です。これからのF1はそれを実現するのに最適な場であると考えました」
こう語った伊東社長は、記者会見後半の質疑応答でも「(F1参戦は取締役会でも)ほぼ全員一致をもらっている」ときっぱりと答えている。
ホンダF1チームでの復帰ではなく、マクラーレンを選んだ理由。
では、なぜマクラーレンとのタッグという形を選んだのか。
それは、ホンダが第三期活動を忸怩たる思いで撤退したことへの総括から導き出された結論ではないだろうか。
伊東社長は次のように語った。
「第三期の総括を私なりにさせてもらえれば、エンジンだけでなく、全体をマネージメントするというのがホンダにとっては、すごく難しかった。われわれはエンジンは得意だが、F1に勝つためにはそれ以外にも、車体、ドライバー、メカニック、全体をオーガナイズする監督。これら全部が一流でなければ勝てない。第三期はチャレンジとしては最高だったが、車体やチーム運営に関しては学ぶべきことが多かったというのが正直な感想。でも、エンジンに関しては負けていないと思っている。だから、マクラーレンとの関係は理想的な参戦体制だと思っている」
ホンダ復帰の報を喜んでいるのは、マクラーレンだけではない。
ホンダが用意したリリースにはFIA会長のジャン・トッドとF1グループのCEOであるバーニー・エクレストンからの賛辞も寄せられていた。
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