博多の人・王貞治BACK NUMBER
「王さんは、ジャイアンツの在籍をもうホークスで超えた」“巨人・王貞治”から“博多の人・王貞治”への32年…屈辱のスタートと苦難の道のりとは
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喜瀬雅則Masanori Kise
photograph bySankei Shimbun
posted2026/06/25 11:00
「王貞治レガシーデー」にて、ホークスレジェンドたちとともに万感の思いを語った王
「王さんが、ジャイアンツでの在籍を、ホークスで超えた。もうある意味、第二の故郷ですよ。その王さんの背番号『89』は特別な番号だと、野球にとらわれず、例えばスポーツをする子供たちが『89』を見たら『王さんだ!』となるみたいに、福岡では『89』が特別な番号であってほしいんです」
15人のレジェンドたち
その“スペシャルナンバー”が刻まれたレプリカユニホームは、5月24日のドーム来場者全員に配布された。ダイエーからソフトバンクへと球団が継承され、王がその“礎”を築いたホークスの歴史を彩る「レジェンド」として、今回指名されたのは15人だった。
秋山幸二、工藤公康、藤本博史、小久保裕紀、松中信彦、井口資仁、城島健司、斉藤和巳、和田毅、杉内俊哉、内川聖一、摂津正、デニス・サファテ、千賀滉大、柳田悠岐。
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中日1軍打撃統括コーチの松中、巨人1軍投手チーフコーチの杉内、ニューヨーク・メッツに在籍する千賀、ソフトバンク2軍監督を務める斉藤の4人は当日のセレモニーには参加できなかった。それでも、王を中央に挟む形で、レジェンドたち11人が「89」のユニホームに身を包み、グラウンド上で横一列に並んだ姿は、実に壮観だった。
一筋のスポットライトが、スタンドマイクの前に立つ王を浮かび上がらせた。
「1995年にホークスに入団して以来、32年目を迎えております。その間、ファンの皆さま、一緒に戦ったチームメートの力を得て、ここまで辿り着くことができました。今日、ここにレガシーデーという、89番の背番号を着た選手たちがグラウンドで戦ってくれる。こんな名誉な話はありません。心からうれしく思います。でも、ホークスの歴史はこれからまた新たな時期に入ってまいります。もっともっと大きな歴史ができるように、多くのファンの皆さんに支えていただけるように、これからも頑張っていきたいと思います」
王の心の中で燃え続けている野球への“不変の情熱”が伝わって来る万感の挨拶に、ドーム中の誰もが、心静かに聞き入っていた。
〈つづく〉



