プレミアリーグの時間BACK NUMBER
「ユースチームだ」カズしか戦えず英国人に“酷評”された31年後「日本代表がイングランドに警鐘を」「ミトマの危険性を選手が…」英重鎮記者から絶賛
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byEddie Keogh-The FA/Getty Images
posted2026/04/07 17:00
アンダーソンをいなしてパスを出す三笘薫。英国人記者に日本代表評を聞いた
敵地で、自分たちのサッカーを楽しむかのような日本。試合終了の笛とともに聞かれた、イングランドファンによる前半終了時よりも大きなブーイングが、この日の幕切れには相応しく思えた。勝つべくして勝った日本にはヘンリーも「攻撃的な顔ぶれで勝ちに来て、その意志がプレーからも伝わった」と切り出し、こう言う。
「いざとなれば、ブロックやタックルにも身を投げて守っていたし、何より、開始早々からイングランドの出方を見抜いて、攻め方を心得ていた。高い位置を取る右SBベン・ホワイトの背後をつくまでに3分とかからなかった。ゴールも、フィニッシュまで含めてクオリティが高かった」
三笘も鎌田も見せた“プレミア級の質”
三笘薫(ブライトン)が中盤でボールを奪い、自らゴール右下隅に決めた得点シーンは、注目された当日のクリエイター対決でも日本に軍配が上がった。軽いボディーチェックでボールを失ったのは、コール・パーマー(チェルシー)。イングランドのトップ下は、ボールロストが不用意なら、その後のチェイシングも不十分だった。
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「三笘の危険性は、試合前の会見でトゥヘルも触れていたが、肝心の選手たちが監督の話を聞いていなかった(苦笑)」
こう言うヘンリーに、他に好印象を残した日本の選手を尋ねると、「イレブン全員。三笘は今さらのように気に入っただけで、先発した誰もが持ち味を発揮していたように見えた」との返答だった。試合後のトゥヘルも「間違いなくトップ・トップ・プレーヤー」と認める実力を、「予想通りの歯応えを感じさせた」日本の前線で、プレミアリーグのピッチ上と同じように発揮した。
同じくプレミアでプレーする鎌田も同様だ。
先制のカウンターで起点となったさり気ないダイレクトパスをはじめ、観る者を時にニンマリさせ、時には「おっ」と感心させるパスワークと、中盤の底で危険の芽を摘む守備の双方で効いていた。同じ3-4-2-1の中盤で、じわじわと評価を高めてきたクリスタルパレスでの姿よりも鎌田らしかったと言える。イングランドの中盤中央で先発した、コビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド)と、エリオット・アンダーソン(ノッティンガム・フォレスト)のどちらにも存在感で勝っていた。
「W杯優勝」の目標設定、英記者はどう思うか
全員が生き生きとプレーする日本は、森保一監督、そしてキャプテンの遠藤以下、優勝の大目標を掲げてW杯に望む。妥当性を問う声もある目標設定だが、この日のパフォーマンスで「ダークホース」視が強まった感のあるイングランド報道陣の代表格として、ヘンリーの意見を聞いてみた。すると……。

