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「ユースチームだ」カズしか戦えず英国人に“酷評”された31年後「日本代表がイングランドに警鐘を」「ミトマの危険性を選手が…」英重鎮記者から絶賛
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byEddie Keogh-The FA/Getty Images
posted2026/04/07 17:00
アンダーソンをいなしてパスを出す三笘薫。英国人記者に日本代表評を聞いた
ボランチで主将の遠藤航(リバプール)は、W杯出場への可能性を高めるべく左足の手術を受けてリハビリ中。後方では、プレミアリーグでも実力を認められた冨安健洋(アヤックス)、前線も南野拓実(ASモナコ)と久保建英(レアル・ソシエダ)を怪我で欠いていた。
そんな一戦の結果を受けて、ヘンリーにこう言わしめた。
「イングランドには技術的にずば抜けたタレントもいるが、まだ日本のようにチームにはなっていない。今日の日本は〈エクセレント〉。かなり上まで勝ち上がっていけそうだ」
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高評価の中では、「しっかり組織されている」との表現が繰り返された。日本というチームに関し、よく用いられる表現でもある。かつては「負けないように全員で必死」という意味とも受け取れた。
「ユースみたいだ」カズ以外戦えず、酷評された31年前
31年前の話になるが、旧ウェンブリーでイングランドとの初対決が実現した、1995年アンブロカップでの闘いぶりが好例だっただろう。両軍無得点で前半が終わると、満員ではなかったホームの観衆からはブーイングが起こった。イングランドにとって、日本は互角の勝負など演じてはならない相手だった。
当時の日記を読み返してみれば、後半に生まれたイングランドの先制点は、日本はボールホールダーに3人掛かりで詰めてしまい、パスに反応したダレン・アンダートンにノーマークでシュートを打たれていた。反撃を期しても説得力のないシュートに終始した。
「ユースチームみたいだ」
メインスタンドの一般席で耳にした英国人男性の一言は、日記を取り出すまでもなく記憶に残っていた。セットプレーで1度は追いつくのだが、後半にポール・ガスコインが相手ベンチを出ると、その自信と余裕に「全然違う」と感じずにはいられなかった。日本は、最後に苦し紛れのハンドでPKを与えて1−2で敗れた。
スコア上は僅差だが、戦えていたと言える選手は、CKで同点ゴールを演出し、ミドルがポストを叩いた「カズ」こと三浦知良ぐらい。試合後、ガスコインとカズがユニフォームを交換したシーンは、当時の対戦に相応しいエンディングに思えたものだ。
ベン・ホワイトの背後を突くまで3分もかからず
その点、現在の日本は、ウェンブリーのピッチで自信を感じさせた。後半5分過ぎ、鎌田大地(クリスタルパレス)のダイアゴナルパスに、堂安律(フランクフルト)が走り込み、胸で落としながら相手左SBニコ・オライリーをかわし、ジョーダン・ピックフォードにセーブを強いたシーンなどは、得点には至らなくても、個人的には軽く衝撃的だった。

