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「いつまでも“超人”であり続けるために」今なお進化を続ける糸井嘉男が語った、体と向き合う日々
posted2026/04/01 11:00
現役引退後、多方面で精力的に活動を続ける糸井嘉男
text by

福田剛Tsuyoshi Fukuda
photograph by
Yuki Suenaga
取材当日、トレーニングジムに到着した糸井嘉男の体は、とても現役を引退した選手とは思えないほど引き締まっていた。それもそのはず、2月には世界各地で急激な盛り上がりをみせている「HYROX(ハイロックス)」の大阪大会に出場したばかりだ。
HYROXとは、1kmのランニング+ワークアウトを8セット繰り返し、タイムを競うフィットネスレース。ランの合間に実施するワークアウトは、重りを載せたソリを50m押すスレッドプッシュやロープでソリを50m引くスレッドプルなど、どれも筋肉自慢のアスリートが競い合うテレビ番組を思わせるハードな競技ばかり。持久力、瞬発力、そしてパワー、すべてをトータルで求められる極限の競技だ。
糸井が参加したのは1人あたり2kmのラン+2種目のワークアウトを担当するリレー種目。Netflixで配信された「ファイナルドラフト」のメンバーと参加し、世界一こそ逃したものの初めて出場した大会で、6位と健闘をみせた。
「なんでこんなことやってんねんやろうって途中で嫌になるくらい、めちゃくちゃきつかったです。でも、久しぶりに声援を浴びることができて嬉しかったですね(笑)」
パワーと持久力、相反する能力が必要とされるHYROXに、なぜ44歳の今になって挑戦するかを聞くと「『超人』だからじゃないですか」と自らの愛称を出して笑う。
「普通、ランが速い人って細いからどうしてもパワーはないですよね。でも、海外のHYROXの選手は僕みたいな体型で1kmを3分ちょっとで走って、さらにワークアウトして……。もう考えられない世界です。それでも、すごくやりがいを感じるというか、まだまだ上を目指したいって思いました」
大会に向けて、これまであまり鍛えてこなかった持久力をつけるため、ランニングのトレーニングも始めた。
「野球って瞬発力は必要ですけど、持久力はあまり必要ないんです。だから野球選手は練習でも長距離を走ることがない。今回、HYROXのために練習を始めましたけど、やっぱりタイムが速くなるんですよ。40歳を超えてもまだ成長できる、超人への道のりはまだまだ先があったんやなって感じています」
今も週に7日、欠かさずトレーニングに励む日々が続く。現役を引退するきっかけとなった古傷の右膝のためにも、トレーニング前には必ず入念にウォーミングアップを行うのがルーティーンだ。
「年をとると、捻転の動作が固くなるというか、柔らかさがでないんです。プロ野球でも、ブリッジをして柔軟性を高めている選手がいますけど、柔軟性ってすごく大切なので、マシンをやる前に、入念にストレッチをして肩甲骨とか胸郭周りを柔らかくほぐすようにしています」
超人が認めた、CBDオイルの実力
プロ野球こそ引退したものの、今なおアスリートであり続ける糸井に今回試してもらったのが、CBD(Cannabidiol・カンナビジオールの略)成分を配合した『Mスポーツオイル』だ。
さまざまな効果が期待されるCBDは、精神作用のない安全な成分としてWHO(世界保健機関)やWADA(世界アンチ・ドーピング機構)にも正式に認められ、欧米だけでなく、ここ数年は日本でも注目を集めている。一般的にはまだ馴染みがないCBDだが、糸井も現役の頃からCBDのことは知っていたという。
「アスリートでCBDを知らない人はいないんじゃないですか。CBDはセルフケアや、気分の切り替えに活用されていると聞いていました。いろいろなものに使われていますよね」
『Mスポーツオイル』はウォームアップとクールダウンの重要性に着目。スポーツをする前に塗るウォーミングアップ用の『M-DP ウォームオイル』と、スポーツ後に塗るクールダウン用の『M-FR クールオイル』の2種類が用意されている。
どちらもCBD成分に加え、天然由来のハーブエキスが混合されている。『M-DP ウォームオイル』は「マッサージによる温感効果をサポートし心地よく」、『M-FR クールオイル』は清涼感のある香りでクールな使い心地が体験できる。
「ウォーミングアップ用の『M-DP ウォームオイル』を使わせてもらいましたけど、香りもいいし、塗ると体がポカポカしてすごく気持ちよかったです。オイルとかクリームって肌に塗ったときにベタベタするタイプだと、気になってトレーニングに集中できない。でも『M-DP ウォームオイル』は肌にスッと入っていく感じで、ぜんぜんベトつかない。トレーニング前に体をほぐすのに、ぴったりのオイルでした」
スポーツの前にはウォーミングアップをするのが当たり前になっているが、ジムのトレーニング前にウォーミングアップをする人はまだまだ少ない。そんな人たちに「たとえマシントレーニングでも、しっかりとウォーミングアップをしてほしい」と、糸井はその重要性を説く。
「体をほぐしておかないと、マシンを使っていても正しい体の動きができないのでトレーニングの効率が悪くなります。良いトレーニングは、良いウォーミングアップがあってこそ。『M-DP ウォームオイル』はリラックスもできるので、それを塗ってからトレーニング前に体をほぐすのはすごく効果的だと思います。アスリートだけではなく、ジムでトレーニングをしている一般の方にもすごくいいと思います。お勧めです」
“心のスイッチを切る”クールオイル
ウォーミングアップには一家言ある糸井だが、クールダウンになると途端に歯切れが悪くなった。
「クールダウンはあまり……。疲労が溜まっているときは交代浴をすることもありますけど、あとは半身浴をするくらいですかね」
しかし、川﨑宗則選手が毎晩、睡眠前に『M-FR クールオイル』を愛用していると聞くと、途端に目の色が変わった。
「ムネは同級生で唯一の現役選手。しかも、ドバイリーグでMVPもとるくらい活躍している。本当にすごいですよね。たまにテレビ局の控え室で会うときも、マッサージ器で常にケアしているくらい、彼も体に気を使っている選手なんですけど、やっぱりCBDを使っているんですね」
コンディションを整えるためには、睡眠がもっとも重要であることは言うまでもない。質の高い睡眠をとるためには、交感神経と副交感神経がほどよいバランスで保たれている必要がある。しかし、スポーツをすると一種の興奮状態になるため、どうしても交感神経が優位になる。そこで川﨑選手は、睡眠前に『M-FR クールオイル』を一日の終わりのスイッチとして使用し、日々のセルフケアに取り入れているのだ。
試合で体はくたくたに疲れているはずなのに、神経が高ぶってなかなか眠れない。糸井もそんな選手を何人も見てきた。
「野球選手はほぼ毎日試合があるので、睡眠がとれないとコンディションを維持できません。特に大変なのが、金曜と土曜。金曜日のナイターが終わった翌日のデーゲームが一番しんどいんですよ。そういう時は睡眠薬を飲む選手もいますし、胃もたれがしないようにナイター後は食事をとらずに糖分だけ取って寝る選手もいます。ましてや野球は毎試合、成績が出るので切り替えができない選手は、ダメなんです。試合で4三振したから明日の試合は打てるかなとか考えだしたら、絶対に眠れない。どこかで一度、スイッチを切らないと潰れちゃいます」
実は糸井も最近、睡眠に悩みを抱えているという。
「最近は年のせいもあってか、めっちゃ体を追い込んで疲れ果ててるはずなのに、5時頃にパッと目が覚めて『あれ、まだ真っ暗やん』っていうときがあるんです。しっかり眠れないとそれが気になって余計に寝つけなかったりするので、ムネみたいにスイッチを切るために『M-FR クールオイル』を使うのはすごくいいと思います。これから毎日、心のクールダウンを試してみます」
超人の原点 使える筋肉を追い求めて
元々、糸井が体作りにウェイトトレーニングを取り入れたのは、日本ハム時代の後輩・ダルビッシュ有投手の影響だった。
「彼はトレーニングをするようになってから一気に体付きが変わっていて、スピードも150km台後半が出るようになってと、急激にパフォーマンスが上がりました。その姿を見ていたので、技術練習だけではなくトレーニングも併用すると一気に伸びる可能性があるのを感じて、僕もトレーニングを始めました」
ピッチャーとしてドラフト自由獲得枠で入団しながら、2年で投手から野手に転向。さらなる飛躍の糸口を探していたところにトレーニングがぴたりとハマった。
「トレーニングでフィジカルが上がったことで、技術もついてきた。逆に言うとフィジカルを上げたことで、これまではできなかった練習ができるようになったのだと思います。それくらい僕にとってはトレーニングが重要でした」
ただし、それは闇雲に筋肉をつけるためではない。野球の動きにつながる動ける体を作るためだ。その努力があったからこそ、19年のプロ野球生活でNPB史上初となる6年連続、打率3割・20盗塁・ゴールデングラブ賞を達成。ベストナインにも5度選出されるなど、超人の名にふさわしい活躍を見せることができた。
自分の目標に向けて、常に体を鍛え上げる。その考えは今も変わらない。
「やっぱり動ける体というのが大事だと思っているので、これからも見た目に格好いいだけではなく、使える筋肉をつけていきたいです。走れて、パワーもあって、瞬発力もある。いろいろなことができるのが超人だと思うので、まずは次回出場するHYROXを目標に、しっかりとケアをしながらトレーニングしていきます」
これからも超人であり続けるために、糸井嘉男は今日も体と向き合い、次なる限界を超えていく。




