テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「スーツのボタンがさりげなく」大谷翔平が手をつなぎ…真美子夫人“桃色ドレス”こぼれ話「オオタニがサインいいよって」番記者は球宴で見た
text by

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byNaoyuki Yanagihara
posted2025/08/08 11:06
オールスター、レッドカーペットでの大谷翔平と真美子夫人
両軍3選手が3スイングずつで、合計本塁打数を競う方式。1-3で迎えた後攻のナ・リーグ2人目だったフィリーズのカイル・シュワーバーが「ちょっと緊張した。本塁打よりもライナーを打とうとしていた」と決着をつけた。バックスクリーン、右中間、最後は左膝をつきながら右翼へ。3スイング全てスタンドに叩き込み4-3と逆転。ア・リーグ3人目のジョナサン・アランダが0本に終わり、3人目を待たずにナ・リーグの勝利が決まった。
私は5回途中に大谷の会見に参加して以降、ずっと球場通路で途中帰宅の選手を取材していたため、現地取材しているにもかかわらず“生”では「スイング・オフ」を観られていない。ただ、聞こえてきたファンの声援やクラブハウスに戻ってきた選手のテンションの高さを感じ、盛り上がりは容易に想像できた。ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ内野手は日本メディアを見つけては「コンニチハ、ゲンキデスカ?」としきりに声を掛けていた。ダイヤモンドバックスには通算2062安打の元中日・谷沢健一氏の娘である谷沢順子トレーナーが在籍している関係もあり、片言の日本語を話せる選手が多い。
「オオタニがサインいいよ、って…最高だ」
前日に“大谷愛”を語っていたブルワーズの守護神トレバー・メギルは、大谷に頼んで集めている野球カードに2つもサインをもらったことを明かし、通常はクラブハウスでの写真撮影はNGだが、本人と球団広報の許可も得て写真まで撮らせてくれた。
ADVERTISEMENT
「すぐに(大谷は)“いいよ”って言ってくれた。球宴でサインをもらえるチャンスがあると思っていたけど、実際にもらえて最高だ」
と少年のように目を輝かせていた。現地に足を運び、実際に選手の声を聞く取材はやはり面白い。今年もオールスター取材は何物にも替え難い経験となった。〈つづく〉

