テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
“テレビに映らない”大谷翔平「オオタニはクレイジーだ」謙虚な“164キロ怪物”ミジオロウスキー23歳に取材後「大谷がHR打ちそう」記者陣ポツリ
posted2025/07/17 11:00
ブルワーズ戦での大谷翔平。全米注目の剛腕ミジオロウスキーから直接聞いた“本音”とは
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
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Icon Sportswire/Getty Images
メジャーで珍しいブルワーズの“細かな練習”
《7月7日 vsブルワーズ(アメリカンファミリー・フィールド)●1-9》
前夜のロサンゼルスでの試合後に空路、シカゴに到着したのは早朝4時だった。西海岸から時差は2時間進んでいた。シカゴからレンタカーに乗って約1時間。ミシガン湖に沿って北上し、ウィスコンシン州ミルウォーキーに初めて足を踏み入れた。日中にもかかわらず気温は21度。薄手のパーカーを持ってきて正解だった。
ホテルに早めにチェックインし、仮眠を取ってから、ブルワーズの本拠地アメリカンファミリー・フィールドへ。開閉式ドーム球場で、外野は外壁も開閉式パネルで開放的な雰囲気があった。レンジャーズの本拠地と似ているだろうか。私にとって現行の30球団の本拠地では26球場目(残すはシンシナティ、ピッツバーグ、アリゾナ、サクラメント)とあって、全てが新鮮だった。
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ブルワーズはスモールマーケット球団だが近年は常に上位に食い込み、伝統的に細かくしっかりとした野球をする印象が強い。この日も投手陣はみっちり牽制練習、フィールディング練習を行い、野手陣のほとんどがバント練習を行うなど、メジャーリーグの試合前にはあまり見ない光景に驚いた。
怪物新人ミジオロウスキーが語る“オオタニ評”
この日の試合前取材の“狙い”は一つ。先発投手としてデビューから史上初の11イニング連続無安打投球を達成して話題の新人右腕ジェイコブ・ミジオロウスキーだった。
出足が遅れ、テレビ局が先にインタビューを始めてしまったが、そばで見ていたブルワーズの球団広報に交渉。
「このインタビューが終わった後にクイッククエスチョンをしたい。2、3個でもいい」
こう伝えると、「分かった。本人に聞いてみるよ。おそらく大丈夫」との返答があった。そのインタビュー終了後に、球団広報から「クイッククエスチョンがあるらしいけどいいか?」と問われたミジオロウスキーは「もちろんいいよ」と笑顔で回答。私を含む日本メディア数人ですぐさまインタビューを始めた。

