テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「スーツのボタンがさりげなく」大谷翔平が手をつなぎ…真美子夫人“桃色ドレス”こぼれ話「オオタニがサインいいよって」番記者は球宴で見た
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byNaoyuki Yanagihara
posted2025/08/08 11:06
オールスター、レッドカーペットでの大谷翔平と真美子夫人
常々、大谷には「シャイ」、もしくは「あまのじゃく」な一面があると思っているが――本来は「恥ずかしいから出たくないはず」のレッドカーペットショーでは、それが如実に出ている印象がある。
アトランタには同行したものの、デコピンと生後3カ月の愛娘はこの日不在だった。来年の舞台はフィラデルフィア。愛娘とデコピンと“4人家族”での参加になるか、そっと見守りたい。
球宴後…フリーマンはユニ姿、大谷はスーツで会見に
ナ・リーグの「1番・DH」で出場した“本番”は、初回に中前打して先制の生還を果たすなど、1安打1得点をマークした。初回は昨季サイ・ヤング賞の現役最強左腕スクバルと対戦した。通算9打数1安打の苦手左腕のカウント1-2からの4球目の外角スライダーを、最後は右手一本で振り払うように中前打。2回2死二塁の2打席目はヤンキースの左腕カルロス・ロドンの4球目のスライダーをフルスイング。右翼ポール際への大飛球はファウルに。打った直後に右手でヘルメットを叩いて悔しがっていた。
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昨年は日本選手初の球宴柵越え本塁打。1995、1996年のマイク・ピアザ(ドジャース)以来の2年連続球宴アーチは逃したが、特別な舞台を楽しんだ。2打席でお役御免となり、5回途中に同僚のフレディ・フリーマンとともに会見に登場した。ユニホーム姿のフリーマンに対して、大谷は既にレッドカーペットで着用したスーツに着替えを済ませ、清々しい表情でこう語った。
「何とかバットに当てられて良い対応ができた。渋いヒットにはなったけど良かった。三振かホームランくらいの気持ちでいこうと思っていた」
2日間の休日を挟んで18日に開幕する後半戦へ大谷は「家でゆっくり過ごそうかなと思っている」。真美子夫人、生後3カ月の愛娘、愛犬デコピンと家族水入らずの時間を過ごし、再スタートを切ることに。出番を終えた選手は途中帰宅が許可されており、一足早く球場を後にしたが、存在感は格別だった。
試合は史上初めて“ホームランダービー”で勝敗が決まった。6-6のまま9回が終了。22年に導入が決まっていた、延長戦に代わる特別ルール「スイング・オフ」が実施された。

