テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
“テレビに映らない”大谷翔平「帰って顔を見るだけで幸せ」パパの柔らかな笑顔…「ショウヘイのサイン絶対欲しい」名守護神は番記者に球宴で熱弁
posted2025/08/08 11:05
オールスター前日会見、記者の質問に応じる大谷翔平
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
Gene Wang - Capture At Media/Getty Images
スクバルと「できれば対戦したくないです(笑)」
2025年オールスターの前日会見はア・リーグの終了後、すぐにナ・リーグが始まるはずだった。しかし、あまりの報道陣の多さに大リーグ機構担当者は一旦、報道陣をばらし、2階のスペースに誘導した。
下りるときのドミノ倒しが怖いな――などと心配していた矢先にすぐに会見が始まるとアナウンス。無事に再び1階に下りることができたが、やや出遅れた。なんせ人が多い……。正面にはテレビ8台が配置され、その後ろに立っていても声は聞こえそうになく、質問できそうにもない。大谷が座る予定のブースから見て左側に回り込みなんとか2列目を確保することに成功した。
大谷の取材現場はある意味で“戦い”であり、殺気立っていた。
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報道陣約100人。日米合同会見はまず日本メディアからスタートした。冒頭で女性キャスターが1問目を終えた所ではけたため、幸運なことにここで1列目を確保。3問目、4問目に質問をすることができた。
柳原「ア・リーグ先発投手のスクバル投手が大谷選手を対戦したい打者に挙げていましたが、スクバル投手の印象と、どうやって打っていきたいとお考えでしょうか」
大谷「できれば対戦はしたくないです(笑)。真っすぐ……全球種そうですけど、高いクオリティーでコントロール良くゾーン内にどんどん攻めてくる。そういう勢いにまず負けないように打席の中で準備したいなと思います」
柳原「昨年の球宴ではホームランを打ちましたが、逆転負けで残念ながらMVPは獲れませんでした。今年の意気込みを教えてください」
大谷「もちろんホームランを含めてヒットを打てればうれしいです。ただ、素晴らしい投手がもちろん相手なのでまずは自分のスイングを打席の中で見せられればいいのかなと思います」
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大谷の「できれば対戦したくない」という言葉には、スクバルへの敬意が感じられた。相手投手の印象やMVPへの意気込みはいわゆる“王道”の質問だが、球宴本番を前に避けては通れない質問だった。

